ロボット手術

国産手術支援ロボット「hinotori™」

2021年5 月18、19 日に岡崎医療センター - MIL 名古屋間で行った遠隔手術実証実験(ブタに対する幽門側胃切除、ビルロート I 法再建)

株式会社メディカロイドが開発した日本初の実用型内視鏡手術支援ロボットです。手術器具や内視鏡を取り付けた4本のアームが特徴で、医師は患者さんの体から離れたサージョンコックピットで内視鏡の立体画像を確認しながら遠隔でアームを操作し、精緻な手術を行うことができます。2021年5月には当院と岡崎医療センターを専用光回線で結び、遅延のない遠隔手術実証実験に成功しました。本学では2021年9月から腎泌尿器外科領域での臨床使用を開始しました。間もなく消化器外科、婦人科領域でもダビンチと共にロボット手術の主役として実地臨床で活躍します。

遠隔によるロボット手術の国内初の実証実験を実施

国産手術支援ロボット「hinotori™」を用いた遠隔模擬手術(臓器モデルによるデモンストレーション)を行いました。将来の遠隔手術の実現に向けた取り組みを行っております。

遠隔によるロボット手術の国内初の実証実験を実施

「hinotori™」サージカルロボットシステムとは?

株式会社メディカロイドは、2013 年川崎重工業株式会社とシスメックス株式会社が共同出資し設立されました。 2015年より国産手術ロボットの開発を開始し、2020年12月に「hinotori™」を販売開始しました。

「hinotori™」の名称は、医師でもあった漫画家・手塚治虫氏の代表作「火の鳥」にちなんで つけられました。「人に仕え、人を支える」ロボットというコンセプトのもと、「hinotori™」ロゴにも「火の鳥」がデザインされています。

「hinotori™」は、オペレーションユニット、サージョンコックピット、ビジョンユニットの3ユニットで構成されています。手術を実施するオペレーションユニットのアームは、ヒトの腕に近いコンパクトな設計で、アーム同士やアームと助手の医師との干渉を低減し、より円滑な手術が可能となることが期待されます。サージョンコックピットは、執刀医の姿勢にあわせることが可能なように人間工学的な手法で設計されています。執刀医の負担を軽減し、ストレスフリーな手術をサポートします。ビジョンユニットは、サージョンコックピットに高精細な内視鏡画像を3Dで映し出すとともに、執刀医と助手の医師との円滑なコミュニケーションをサポートできる設計となっています。

全国に先駆けて手術支援ロボット「da Vinci S Surgical System」を導入した藤田医科大学病院は、ロボット支援手術において国内トップクラスの実績を誇ります。「hinotori™」の実用化に向けての研究開発にも取り組み、2021年1月には「hinotori™」のトレーニングおよび遠隔手術等の研究・実証実験を行うメディカロイド社との共同研究施設「メディカロイド インテリジェンス ラボラトリー 名古屋(略称:MIL-Nagoya)」を学内に開設しました。藤田医科大学の「hinotori™」所有台数は2021年10月現在、MIL-Nagoya1台、藤田医科大学病院1台、藤田医科大学岡崎医療センター1台です。

手術支援ロボット「ダビンチ」

さまざまな術式に対し、今後も拡大へ

ロボット支援手術の手術室 ペイシェントカートは中央、手術者コンソールは写真左奥

2020年に保険適用が再度拡大され、新規に7つの術式が健康保険で治療可能となっています。
多くのダビンチ手術が悪性腫瘍に対して施行されていましたが、今後は小児や機能改善を目的とした低侵襲手術への応用が期待されています。大学病院であればこそ保険未収載の新規手術にも先進的に挑戦しています。
現在、ダビンチXiが3台常時稼働(国内最多)し、外科系すべての診療科でロボット支援手術を実施し、さまざまな手術に対応できる環境にあります。
2009年の臨床導入以来、2020年度末までに行われたロボット支援手術の総数は4,434例であり、国内トップクラスの実績です。

ダビンチおよび対象疾患について詳しくはこちら

医師5人から始まる日本初の講座

先端ロボット・内視鏡手術学講座 宇山 一郎 教授

宇山一朗教授が所属する最新の手術支援ロボットや内視鏡を使った手術方法を研究する先端ロボット・内視鏡手術学講座は、日本初となる大学院博士課程を新設しました。ロボットを使った遠隔手術の実現や消化器外科、呼吸器外科など、診療科ごとに蓄積している手術の技術を共有し医療の質の向上を目指します。

【先端ロボット・内視鏡手術学講座 宇山 一朗 教授】
世界初の腹腔鏡下胃全摘術をはじめ 1,000 例以上の腹腔鏡手術を経験。ロボット支援手術の第一人者として国内最多の経験症例数を誇る。2006年には王貞治氏の胃がん手術を執刀。

人工膝関節手術支援ロボット「ROSA」を日本で初めて導入

「ROSAKneeシステム」は、インプラント(人工関節)の設置を計画する術者の正確な手技の遂行を支援します。その特徴は3つあり、第1に術中プランニングした適切な骨切り位置にロボットアームが誘導され、正確な骨切り位置を決定します。第2にプランニング通りになっているか誤差を数値で確認できます。第3にロボットアームにより術中のインプラントの位置などの微調整が可能です。術者は、モニターに示されたデータをもとに通常手技に近い感覚で手術が可能で、熟練度に関わらず良好な手術成績が期待できます。当院では「ROSA」を収容なロボティックサージェリーの一つとして位置づけています。

  • ROSA Knee システム

  • 骨切り角度をROSAがナビゲーション

安全・安心な人工膝関節置換術の実現へ

藤田医科大学ページ