ロボット手術

「hinotori™」サージカルロボットシステム

「hinotori™」サージカルロボットシステムは、株式会社メディカロイドが開発した日本初の国産手術支援ロボットシステムです。藤田医科大学病院総合消化器外科教授須田康一が医師として開発に大きく寄与しました。

手術器具や内視鏡を取り付けた 4 本のアームが特徴で、医師は患者さんの体から離れたコックピットで内視鏡の立体 画像を確認しながら遠隔でアームを操作して手術をします。

株式会社メディカロイドは、2013 年川崎重工業株式会社とシスメックス株式会社が共同出資し設立されました。 2015年より国産手術ロボットの開発を開始し、2020年12月に「hinotori™」を販売開始しました。

「hinotori™」の名称は、医師でもあった漫画家・手塚治虫氏の代表作「火の鳥」にちなんで つけられました。「人に仕え、人を支える」ロボットというコンセプトのもと、「hinotori™」ロゴにも「火の鳥」がデザインされています。

「hinotori™」は、オペレーションユニット、サージョンコックピット、ビジョンユニットの3ユニットで構成されています。手術を実施するオペレーションユニットのアームは、ヒトの腕に近いコンパクトな設計で、アーム同士やアームと助手の医師との干渉を低減し、より円滑な手術が可能となることが期待されます。サージョンコックピットは、執刀医の姿勢にあわせることが可能なように人間工学的な手法で設計されています。執刀医の負担を軽減し、ストレスフリーな手術をサポートします。ビジョンユニットは、サージョンコックピットに高精細な内視鏡画像を3Dで映し出すとともに、執刀医と助手の医師との円滑なコミュニケーションをサポートできる設計となっています。

全国に先駆けて手術支援ロボット「da Vinci S Surgical System」を導入した藤田医科大学病院は、ロボット支援手術において国内トップクラスの実績を誇ります。「hinotori™」の実用化に向けての研究開発にも取り組み、2021年1月には「hinotori™」のトレーニングおよび遠隔手術等の研究・実証実験を行うメディカロイド社との共同研究施設「メディカロイド インテリジェンス ラボラトリー 名古屋(略称:MIL-Nagoya)」を学内に開設しました。藤田医科大学の「hinotori™」所有台数は2021年10月現在、MIL-Nagoya1台、藤田医科大学病院1台、藤田医科大学岡崎医療センター1台です。

遠隔によるロボット手術の国内初の実証実験を実施

国産手術支援ロボット「hinotori™」を用いた遠隔模擬手術(臓器モデルによるデモンストレーション)を行いました。将来の遠隔手術の実現に向けた取り組みを行っております。

遠隔によるロボット手術の国内初の実証実験を実施

手術支援ロボット「ダビンチ」

内視鏡下手術支援ロボット「ダビンチ」(da Vinci Surgical System)は、現在最も普及している手術支援ロボットです。開腹手術に比べて体の負担が少ない(低侵襲な)手術である腹腔鏡手術は、「操作が難しい」という弱点がありました。ダビンチは「スケーリング機能(術者の手と鉗子の動きの縮小倍率を調整する機能)」や「手ブレ防止機能」などによって、この弱点を克服し、より精度の高い手術を可能にします。

 ダビンチを利用する手術では、執刀医は「サージョンコンソール」という、いわばコックピットで画面を見ながら操作を行い、数本のアームを持つ「ペイシャントカート」がその指示に沿って実際の執刀をします。

2020年に保険適用が再度拡大され、新規に7つの術式が健康保険で治療可能となっています。
多くのダビンチ手術が悪性腫瘍に対して施行されていましたが、今後は小児や機能改善を目的とした低侵襲手術への応用が期待されています。大学病院であればこそ保険未収載の新規手術にも先進的に挑戦しています。
現在、ダビンチXiが3台常時稼働(国内最多)し、外科系すべての診療科でロボット支援手術を実施し、さまざまな手術に対応できる環境にあります。
2009年の臨床導入以来、2020年度末までに行われたロボット支援手術の総数は3,672例であり、国内トップクラスの実績です。

ダビンチおよび対象疾患について詳しくはこちら

ダヴィンチ低侵襲手術トレーニングセンター

当院では臨床だけではなく、ダビンチを使用した手術を行う医師を育成するためのトレーニングセンターを2012年4月に開設。全国から多数の医師が訪れ、技術向上のため日々研鑽を積んでいます。

ダヴィンチ低侵襲手術トレーニングセンター

人工膝関節手術支援ロボット「ROSA」

人工膝関節手術支援ロボット「ROSA」

2021年9月より日本で初めての「ROSAKneeシステム」を導入ました。
「ROSAKneeシステム」は、インプラント(人工関節)の設置を計画する術者の正確な手技の遂行を支援します。
・術中プランニングした適切な骨切り位置にロボットアームが誘導され、正確な骨切り位置を決定
・プランニング通りになっているか誤差を数値で確認
・ロボットアームにより術中の インプラントの位置などの微調整が可能
術者は、モニターに示されたデー タをもとに通常手技に近い感覚で手術が可能で、熟練度に関わらず良好な手術成績が期待できます。

藤田医科大学病院では「ROSA」を重要なロボティックサージェリーの一つとして位置づけています

「ROSA」を 日本で初めて導入

藤田医科大学ページ