事故を減らし医療の質を高める
藤田医科大学病院では『安全管理室』、『感染対策室』、『医療の質管理室』の3つの部門に、15名を越える専従医師・薬剤師・看護師等のスタッフを配置。患者さんに安心・安全で質の高い医療の提供をできるよう、体制を整えています。
医療現場の情報を分析
特定機能病院として高度な治療を行う当院は、様々なインシデント・アクシデントが起きやすい環境です。このような環境で医療事故を減らすには、「医療現場からの情報」が不可欠。
当院では『医療の質・安全対策部』が中心となって、現場からの様々なデータを収集・分析し、事実解明と再発予防策の構築を行っています。
月一回開催される「事故防止対策委員会」では、代表的なインシデント等の事例について検討し、改善策を医療現場にフィードバックしています。常に現場の取組みを改善するシステム作りを心がけています。
指標管理とPDCAサイクル
当院では、医療の質を定量的に把握できるKPI(主要評価指標、Quality Indicator)を定め、定期的にモニタリングを行っています。診療内容の把握や、医療安全の浸透度を確認し、指標の状況を見ながら継続的な質改善の取組み(PDCAサイクル)を実施しています。部門連携の強化やプロジェクトチームの立ち上げ、職員教育への反映にあたっても、指標を活用しています。
院内死亡患者の全例検証
院内で死亡された患者さんの診療経過、死亡原因等に問題がなかったか、全例にわたって把握・検証する取組みを、当院では10年以上前から継続しています。
担当医師と安全管理室職員が、死亡原因・経緯・病理解剖の説明などを確認し、双方が署名する形で検証を行っています。