患者さま・ご面会の皆さまへ
インフルエンザウイルスにはA、B、Cの3型があり、流行的な広がりを見せるのはA型とB型です。A型インフルエンザでは、数年から数十年ごとに世界的な大流行が見られ、昨シーズンは、A/H3N2(香港型)が流行しました。インフルエンザは、いわゆる「かぜ」に比べて全身症状が強く、特に高齢者や、呼吸器・循環器・腎臓に慢性疾患を持つ患者、糖尿病患者、免疫が低下している患者では、呼吸器系に二次的な細菌感染症を起こしやすく、入院や死亡の危険が増加するといわれています。また小児では、中耳炎の合併、熱性痙攣や気管支喘息を誘発することもあります。
平成26年12月18日
感染対策室
予防接種
インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度おさえる効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられています。
当院のインフルエンザ予防接種は、外来では従来通り原則として成人には行わず、希望のある小児には小児科外来のみで実施しています。入院患者さまには、インフルエンザ予防接種が推奨される11月~12月にご入院中で、かつ長期的な入院が必要と思われる患者さまから、ご希望があった場合に実施しています。予防接種は病気に対する治療ではないため、健康保険が適用されません。原則的に全額自己負担となり、その費用は医療機関により異なります。
小児科外来(予約制です。直接小児科外来にお問い合わせください。)
接種量及び接種回数 | 接種量 | 接種回数 |
---|---|---|
(1).6カ月以上※3歳未満の方 | 1回0.25mL | 2回接種 |
(2)3歳以上13歳未満の方 | 1回0.5mL | 2回接種 |
(3)13歳以上の方 | 1回0.5mL | 1回接種 |
※1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいてかまいません。
※13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります。
※一部のワクチンは、(1)については「1歳以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種」となります。
入院患者様
職員にご相談ください。
感染防止対策
1)咳エチケットにご協力ください
- 咳・くしゃみが出る時はマスクを着用しましょう。
- マスクをもっていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔 をそむけて1m以上離れましょう。
- 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
- 咳をしている人にはマスクの着用をお願いしましょう。
注意点
- マスクは、市販されている不織布製マスクの使用が推奨されます。
- マスクを着用しているからといって、ウイルスの吸入を完全に予防できるわけではありません。
- マスクは説明書をよく読んで、正しく着用しましょう。
2)待ち合いなどへの配慮にご協力ください
インフルエンザ様症状のある方は、待ち合いや診察の順番に配慮させていただく 場合があります。