検査棟(採血・採尿センター)開棟

平成28年1月4日、採血・採尿センターを中心に検体検査室(臨床検査部)が放射線棟隣の建物に移転し、リニューアルオープンいたしました。これまで、2ヶ所に分かれていた採血室は1ヶ所に集約され、採血席数も12席と大幅に増設。自動採血採尿受付機を導入することによって、より患者さんにとって利便性の高い施設となりました。
採尿室は、都会感、清潔感あふれる様相としたことに加え、多目的トイレを2室設け、内部にはベビーチェアやオスト メイ卜、ベビーシー卜を配備いたしました。

  • 採血・採尿センター(入口)

  • 採血・採尿センター(待合室)

検体分析機能も移転

採血・採尿センターのオ ープンにあわせ、 血液や尿などの検体検査分析機能も検査棟へ移転いたしました。採血 ・ 採尿センターを階層の真ん中に挟み、1階には主に血液検体の分析室を、3階には微生物や遺伝子の分析室を配置。それぞれの階を検体専用の工レ ベーター (ダムウエ ータ一)で結び、より早い検体の搬送に結び付けています。

正確で早くトラブルのない結果を24時間提供できる検査室【1階】

検体分析室【1階】

今回のリニューアルオープンに合わせ多くの分析装置もリニューアルしました。1秒でも早く正確な検査結果を患者さんの元へ届けることを目指すとともに、第三者評価機関による臨床検査室の品質と能力を評価する国際規格IS015189の取得も視野に入れ、常に改善を心がけていきます。
これまで、診察前検査項目の部で、装置の不具合が発生した場合にバックアップ機能がないものもあった為、検査結果の報告が遅くなることもありました。今回、パックアップ機能も担保可能な分析装置を配備。機能を十分に発揮しつつ、トラブルを最小限に抑え、多くの分析機器を最大隈活用し、主要な検査項目は順次365 日24時間提供していきたいと考えています。

ゆったりした空間での安心で安全な採血、清潔な採尿【2階】

一般採血室【2階】

採血室の12席の採血台には、足元にキャスターがついていながら、座るとキャスターが動かなくなる最新型の採血椅子を配備しました。これにより、座る時には不自由を感じることなく椅子を引き、採血中に気分が悪くなった場合や、貧血などの症状が出た場合でも後方に倒れることが無いように配慮し、急変時にも対応できるように緊急力ー卜を配備しました。その他、待合室には、採血後に止血をしっかりしていただくエリアも新たに設け、患者さんが快適にご利用いただけるようにしています。
また、採尿室も含め全てのエリアをバリアフリーとし、尿の提出窓口も広く大きなものを設置したり、採尿途中の尿コップを置くための仮置場を設けました。採便の際、利用しやすいよう多目的トイレの便器は、溜り水の少ないタイプを採用するなど、以前の採尿室に比べ清潔感にあふれ、快適で機能的に使用できるよう工夫を凝らしました。

より安全性の高い微生物検査室を構築【3階】

微生物・遺伝子検査室【3階】

微生物および遺伝子の検査エリアは、バイオセーフティレベル環境が必要となります。これまでのP2施設に加え、よりセーフティレベルが高いP3施設を新設いたしました。
P3施設とは、結核菌などの空気感染を起こす病原体を取り扱う際、院内はもちろんのこと社会や自然環境を汚染することが無いよう、 「物理的封じ込め」を行う施設のことを示します。P3施設内の空気は専用装置を用いて清浄化した後、自然環境へ還元します。

※検査棟の詳細はこちらをご覧下さい。

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