先進医療について

先進医療とは、厚生労働大臣から承認を受けた、大学病院などの限られた医療機関でのみ行われる一般の診療で認められている医療の水準を超えた最新の医療行為のことをいいます。

プローブ型共焦点レーザー顕微内視鏡による胃上皮性病変の診断

適応症

胃上皮性病変

概要

本試験は、先進医療Bの制度下で多施設共同前向き臨床試験にて胃上皮性病変に対するpCLEの診断能を評価し、pCLEの有用性とフルオレセイン静脈投与の適応拡大につながるエビデンスを構築することを目的とする。本試験の適応は、上部消化管内視鏡検査にて組織学的に早期胃癌と診断または疑われる(生検にてGroup4または5)、または、早期胃癌に対して内視鏡治療後(EMRまたはESD)後、40週以上経過している、のいずれかを満たす患者である。

テモゾロミド用量強化療法

適応症

膠芽腫(初発時の初期治療後に再発又は増悪したものに限る。)

概要

  • 初回再発および増悪膠芽腫に対して、用量強化テモゾロミド療法とその再発後のベバシズマブ療法の優越性を標準治療であるベバシズマブ療法とのランダム化比較試験にて検証する。
  • テモゾロミドとして1回120 mg/m2(体表面積)を1日1回連日7日間、経口投与し、7日間休薬する。この14日を1コースとし、最大48コース繰り返す。3コース目に増量規準を満たした場合は1回150 mg/m2に増量する。なお、テモゾロミドの投与は外来(通院)で行う。

※症例登録は終了しております。

糞便微生物叢移植

適応症

再発性クロストリジウム・ディフィシル(Clostridioides difficile)関連下痢症・腸炎

概要

再発性のClostridioides (Clostridium) difficile 腸炎(偽膜性腸炎)の患者さんを対象とします。この腸炎は抗菌薬の内服などが原因で腸内細菌叢が撹乱され、Clostridioides (Clostridium) difficile という細菌が異常に増殖したり、毒素を産生することにより発症します。健常なドナー(糞便提供者)の糞便から生成された微生物叢の抽出液を、大腸内視鏡を用いて対象となる患者さんの盲腸で散布し移植することで症状の改善を図ります。移植後3か月間、経過観察をしていただきます。

※症例登録は終了しております。