藤田医科大学病院では動脈硬化による末梢動脈疾患、糖尿病性足壊疽など、足の難治性潰瘍・壊疽を引き起こす疾患を診療科横断的に治療する東海初の「足の血管センター」を2023年8月に開設いたしました。下肢動脈疾患とは動脈硬化などが原因で下肢の血流が低下する病気です。通常は歩行時のふくらはぎの痛み(間歇性跛行)や、足趾のしびれ(軽度の血流障害)から始まり次第に悪化していきます。中でも包括的高度慢性下肢虚血とは、重度の動脈硬化により足への血流が低下し、足の痛みで夜も眠れなくなったり、足の傷が治らずに広がっていったり、進行していくと足趾が黒く壊死していく病気です。当センターでは、血管外科、循環器内科、内分泌・代謝・糖尿病内科、皮膚科、形成外科、整形外科、リハビリテーション科、放射線科などの多診療科が包括的に治療にあたることで、できる限り足を温存し、患者さんが質の高い生活をおくるためのサポートを行っていきます。生活習慣改善・薬物療法をベースとして、カテーテル治療・外科的バイパス手術などを積極的に行い、また最新の医療技術・デバイスも活用するなど患者さん個々の病状に応じた治療方針を提案していきます。