診療・運営で活躍するロボット

当院では、様々なメーカーとの協業を通じて、ロボット技術を医療に活かす取り組みを進めています。

自動PCR検査システム

2021年1月より国内初のロボットによる自動PCR検査システムが運用されています。
「川崎重工業株式会社 藤田医科大学 PCR検査センター」の名称で、1日最大2,500件の検査が可能です。





システムは13台のロボットで構成され、採取した検体を受け入れ口に投入するだけで解析まで全てロボットが行います。
検査時間は約80分です。(通常:3~4時間) 無人化、省人化により医療従事者の負担が軽減しています。

リハビリテーションロボット

2015年5月に誕生したリハビリテーションセンターには、本院・藤田医科大学と、トヨタ自動車をはじめさまざまなメーカーとが産学連携で開発したリハビリテーションロボットが多数設置されています。

ロボットを使ったリハビリは、自動計算された動きと迅速な反応速度により、「患者自身の力」を最大限に引き出すことができ、回復までのスピードを短縮することにつながります。

導入されている主なリハビリロボット

・歩行支援ロボット ウェルウォーク
・歩行練習ロボット GEAR
・バランス練習ロボット BEAR
・上肢練習ロボット ReoGo, Magus
・対麻痺者自立歩行ロボット WPAL

調剤ロボット

当院では2017年2月に、医師の処方箋に従って薬を自動で取り分ける「調剤ロボット」を15台導入しました。これにより、薬を受け取るまでの平均待ち時間が40分から20分に半減。薬剤師の作業効率化だけではなく安全性の向上にも貢献しています。

本院では、処方の7割を院内で調剤しており、その数は1日平均約1500人分に上ります。薬の取り出しや加工作業の一部を調剤ロボットによって自動化し、棚から錠剤を必要な量だけ取り出し、患者さんごとのトレーに入れる仕組みです。スピードの改善はもちろん、取り違えなどのミスを減らすことにもつながりました。調剤ロボットで減らした時間は、服薬指導などの患者さん対応に充てていきます。

  • 散剤調剤ロボット

  • 調剤室風景