ロボット技術

藤田医科大学病院では、様々なメーカーとの協業を通じて、ロボット技術を医療に活かす取り組みを進めています。医療者の負担を少なくしたり、作業を効率化したりと、さまざまな恩恵が得られます。

手術支援ロボット「ダビンチ」

内視鏡下手術支援ロボット「ダビンチ」(da Vinci Surgical System)は、現在最も普及している手術支援ロボットです。開腹手術に比べて体の負担が少ない(低侵襲な)手術である腹腔鏡手術は、「操作が難しい」という弱点がありました。ダビンチは「スケーリング機能(術者の手と鉗子の動きの縮小倍率を調整する機能)」や「手ブレ防止機能」などによって、この弱点を克服し、より精度の高い手術を可能にします。



ダビンチを利用する手術では、執刀医は「サージョンコンソール」という、いわばコックピットで画面を見ながら操作を行い、数本のアームを持つ「ペイシャントカート」がその指示に沿って実際の執刀をします。
  • サージョンコンソール

  • ペイシャントカート

宇山 一郎 教授(総合消化器外科)

当院では、総合消化器外科の宇山一朗教授が中心となって、2008年にダビンチを導入。2009年1月から~2017年8月に行われたダビンチ支援下手術は下記の通り、多数の実績があります。

・消化器外科 694症例
・泌尿器科 1,225症例
・呼吸器外科 60例
・婦人科 77症例

2015年には、最新機種 ダビンチXi を導入。また、2018年4月からは保険適用が追加されるなど、ダビンチ支援下で実施できる低侵襲手術の幅は広がりつつあります。

ダビンチおよび対象疾患について詳しくはこちら

ダヴィンチ低侵襲手術トレーニングセンター

当院では臨床だけではなく、ダビンチを使用した手術を行う医師を育成するためのトレーニングセンターを2012年4月に開設。全国から多数の医師が訪れ、技術向上のため日々研鑽を積んでいます。

ダヴィンチ低侵襲手術トレーニングセンター

リハビリテーションロボット

2015年5月に誕生したリハビリテーションセンターには、本院・藤田医科大学と、トヨタ自動車をはじめさまざまなメーカーとが産学連携で開発したリハビリテーションロボットが多数設置されています。

ロボットを使ったリハビリは、自動計算された動きと迅速な反応速度により、「患者自身の力」を最大限に引き出すことができ、回復までのスピードを短縮することにつながります。

導入されている主なリハビリロボット

・歩行支援ロボット ウェルウォーク
・歩行練習ロボット GEAR
・バランス練習ロボット BEAR
・上肢練習ロボット ReoGo, Magus
・対麻痺者自立歩行ロボット WPAL

調剤ロボット

当院では2017年2月に、医師の処方箋に従って薬を自動で取り分ける「調剤ロボット」を15台導入しました。これにより、薬を受け取るまでの平均待ち時間が40分から20分に半減。薬剤師の作業効率化だけではなく安全性の向上にも貢献しています。

本院では、処方の7割を院内で調剤しており、その数は1日平均約1500人分に上ります。薬の取り出しや加工作業の一部を調剤ロボットによって自動化し、棚から錠剤を必要な量だけ取り出し、患者さんごとのトレーに入れる仕組みです。スピードの改善はもちろん、取り違えなどのミスを減らすことにもつながりました。調剤ロボットで減らした時間は、服薬指導などの患者さん対応に充てていきます。

  • 散剤調剤ロボット

  • 調剤室風景