当院は東海・北陸地区の臓器提供、臓器移植の中心的施設で、腎臓移植、膵臓移植、肝臓移植に多くの実績を有しています。日本初の生体膵臓移植(膵腎同時)を成功し、世界で初めてABO不適合生体膵臓移植を執刀した臓器移植科剣持教授をはじめ、膵臓移植は全国一の症例数です。2009年3月から、2023年3月まで105件(脳死102件、心停止1件、生体2件)であり、成績もトップレベルとなっています。
中部地方初 膵島移植実施施設に認定
2022年3月、中部地方で初めて、保険医療実施施設としては全国で3番目となる膵島移植の実施施設に認定されました。膵島移植は、内科的治療(インスリン療法)を行っても、低血糖などが頻回に起こる1型糖尿病患者さんを対象として脳死または心停止提供の膵臓から膵島を抽出して、肝臓の血管に移植する細胞療法です。臓器移植と異なり、手術が不要で局所麻酔のみで行えるため、痛みや合併症はほとんどなく、安全な移植治療法です。臓器移植科の剣持敬教授を中心にチームで膵島移植に取り組みます。1型糖尿病に対する移植療法として膵臓移植に加えて、膵島移植を地域の1型糖尿病患者さんに継続して丁寧な診療を提供してまいります。
膵臓移植手術件数・他医療施設への臓器提供件数ともに日本一の実績
心停止下の献腎ドナーや脳死下の臓器提供に対する臓器移植科を中心に、肝臓移植や腎臓移植の手術を680件以上実施。膵臓移植手術98件は、他医療施設への臓器提供件数263件とともに日本一の実績です。