藤田医科大学病院 病院長 今泉 和良
藤田医科大学病院は43の診療科と国内最多の病床数1,376床を有し、特定機能病院として高度医療を提供する使命があり、我が国を代表する臨床拠点病院として、先進医療・独創的研究・医療の国際化を推進すべく努力を重ねています。また、当院は地域医療の基幹病院、医療教育機関としての役割も担っており、地域医療への貢献のための救急医療、病診連携機能の充実、良き医療人の育成を大きな使命としています。当院は高度救命救急センター、基幹災害拠点病院に指定されており、救急医療体制をさらに強化し、大きな災害など有事の際に医療救護活動の要となる役割を果たすべく、2024年よりドクターヘリの運航を開始し、本年度は高度救命救急機能をさらに充実させるため、ハイブリッドER開設に向けた工事にも着工します。大規模災害時にも通常医療を維持し、医療拠点としての機能を果たすべく、太陽光発電等のインフラ整備を含めた病院の強靭化、緊急時に備えたサプライチェーンの再検討、他の臨床拠点との綿密な連携訓練にも取り組んでいます。
当院はアジア屈指のがん治療拠点を目指し、さまざまな取り組みを続けています。国内トップクラスの症例数と実施・指導体制を備えるロボット支援手術、ゲノム医療・がんセンターを中心としたがん個別化医療、新規がん治療の治験なども国内有数の実績があります。また、2024年に稼働した国内初の「セラノスティクスセンター」では、放射性医薬品による診断、治療、開発を一元化し、より迅速で的確ながん診療を可能にしています。今後も、さらに先進的ながん治療に向けて施設の整備を進めてまいります。
また、AI技術・ロボット技術の医療現場での実用化も進めており、AIによるカルテ記載補助などの医療補助業務、ロボットによる検体搬送や検体処理業務など、スタッフの業務を軽減し、医療者が本来の医療そのものに集中できる環境を目指した医療DXを実装したスマートホスピタル構想を推進しています。また、DX化により医療の質と患者さんの利便性を向上させるだけでなく、病診連携のスピードアップと拡充を今後も推進してまいります。
藤田がこれまで培ってきた「やさしさの医療」は、もちろんそのままに、さらに安全で質の高い先進的な医療を推進するために、職員一丸となり懸命に努めてまいります。
今泉 和良(いまいずみ かずよし)
<学歴及び職歴>
1985年3月 名古屋大学医学部 卒業
1985年4月 東海市民病院 研修医
1988年4月 名鉄病院呼吸器内科 医員
1994年4月 名古屋大学医学部附属病院第一内科 医員
2006年1月 名古屋大学医学部呼吸器内科学 講師
2009年7月 名古屋大学医学部呼吸器内科 准教授
2011年9月 藤田保健衛生大学医学部呼吸器内科学 講座教授
2016年4月 藤田保健衛生大学病院 副院長
2025年4月 藤田医科大学病院 病院長
※2018年10月10日より藤田医科大学へ名称変更


