集中治療部

病棟の場所 A棟3階 外来の場所 -
Webサイト 麻酔・侵襲制御医学講座Webサイト

部門内容

部門紹介

「教育こそすべて」をスローガンに教室の体制を整えて参りました。3名でスタートした医局で、手術麻酔・集中治療・ペインクリニックに加え、院内救急対応チーム(Medical Emergency Team:MET)の活動も行い、院内重症患者に対応します。どれも多くの診療科、職種によるチーム医療が重要な部門で、各科各部署と綿密な連携を取って、日々診療にあたっております。
2020年から、新型コロナウィルス感染症の流行により、社会全体が未曾有の危機に陥りました。我々のICUは東海北陸地区の最後の砦としてVV-ECMO管理を必要とするような最重症患者を院内からでなく、他院からも受け入れてきました。

closed system ICU

ICUの運営形態には、各科の主治医が中心となって運営されている、いわゆる各科管理のopen system ICUと、専従、専任の集中治療医が中心となって管理するclosed system ICUのスタイルがありますが、治療成績はclosed systemの方が良いことが示されています。当大学ICUは、麻酔・侵襲制御医学講座医局員を主体とした集中治療医が中心となって管理するclosed systemの運営形態をとっており、各科主治医の先生方と常に綿密な連絡を取り合い、合議の治療方針にのっとって治療を行っております。

多職種によるチーム医療の実践

集中治療で最も重きをおいているのは、関連領域各科および多職種による集学的治療です。このため、ICU専任医、主治医、看護師のみでなく、感染対策チーム専従医師、薬剤師、栄養士、理学療法士、臨床工学技士、各臓器専門医も参加する多職種参加型専門家集団のカンファレンスを毎朝行っています。各専門分野からの意見を元にディスカッションし、ICU専従医がコーディネータとしてチーム医療を集約することで、質の高い安全な滴定治療が可能となります。

最先端の治療の導入

血液浄化中の栄養や抗菌薬の投与量設計,ICU医師による喀痰グラム染色による抗菌薬の選択,早期経空腸栄養,早期リハビリテーションの導入などのエビデンスに基づいた治療に加え,強力なメディエータ制御としての間歇的高効率血液浄化や,間接熱量計を用いた栄養評価,VV ECMOの積極的な施行,FACSによる免疫状態評価など先進医療も積極的に取り入れ,より質の高い診療を心掛けています。

最後の砦としてのICU

当院ICUは全科全年齢を対象とし、救命すべき院内の全ての重症患者を受け入れています。従来の治療法では、救命困難な呼吸不全患者や小児重症患者は他院からの搬送も受け、その数は年々増得てきています。特にコロナ禍においては新型コロナウイルス感染症のVV-ECMOを要する最重症患者を愛知県内のみならず県外からも受け入れました。院内及び地域の最後の砦として重症患者の治療に日々奮闘しています。

目標・基本理念・基本方針

手術麻酔だけでなく、全身管理のプロフェッショナルとして集中治療、救急領域など幅広い臨床現場で全身管理を行います。「教育こそすべて:Education is everything」をスローガンに、診療・教育・研究の3本柱の体制を整えてきました。手術室24部屋(ハイブリッド室を含む)、ICU18床、HCU16床が、当講座が管理・関与する領域です。ICUはclosed systemの運営形態をとり、全科全年齢に対応します。従来の治療法では、救命困難な重症呼吸不全患者や小児重症患者の他院からの搬送も受け入れています。VV-ECMOやPCPSなどの体外循環、急性期からの積極的な栄養管理と早期リハビリテーション、急性血液浄化療法など高度先進的な全身管理を行っています。また、院内救急対応チーム(MET)の体制を整え、院内急変に対応しております。