血液浄化センター

当院血液浄化センターは透析ベッド数36と、全国の大学病院の中でも有数の規模を有し、最先端のさまざまな血液浄化療法が施行されています。

慢性腎不全患者さんの血液透析療法の新規導入や入院中の維持透析、腹膜透析を中心に、24時間体制で急性腎不全などの緊急の血液浄化や、劇症肝炎・重症膵炎、難治性の血液疾患、神経疾患、膠原病に対する血漿交換療法・血液(血漿)吸着療法、LDL吸着、腹水濾過濃縮、白血球除去など、あらゆる特殊血液浄化療法を行い病態の改善に貢献しています。
 
スタッフは腎内科医師の他に血液浄化療法に専従した臨床工学技士17名と看護師8名で構成され、患者さんを中心としたチーム医療を実践するために、定期的な医師、臨床工学技士、看護士、栄養士、薬剤師で合同検討会を開催しています。
さらに、診療以外にも大学の責務である将来を担う透析従事者の育成や研究も行っています。

スタッフ紹介

教授
  • 湯澤 由紀夫
  • 長谷川 みどり
  • 稲熊 大城
講師
  • 小出 滋久
  • 髙橋 和男
  • 林 宏樹
助教
  • 平野 恭子
  • 中西 道政
  • 小林 由典
  • 梅田 良祐
  • 岡本 直樹
  • 伊藤 衣里
  • 寺町 友里
助手
  • 藤井 麻耶
  • 成宮 利幸
  • 伊藤 栄紀
医師
  • 岩﨑 仁
  • 伊藤 辰将
  • 大山 友香子
教授
  • 中井 滋(医療科学部)

診療のポイント

血液浄化センターでは様々な血液浄化療法を施行しています。血液透析は血液を体外循環するため危険を伴うためトラブルが起こらないよう透析スタッフには十分な教育を行い安全な医療、看護を心がけています。そして、紹介先の透析施設と密な連携をとり、院内の他部門・多職種間とも連携を強化しています。また、透析に導入された患者さんには生活スタイルにあった導入教育を行っています。

平成28年度診療・治療実績

腎不全透析導入 93名
他施設からの紹介患者数 450名
血液透析施行回数 11,386回
特殊血液浄化施行回数 321回

特殊治療

  • 血漿交換療法
  • エンドトキシン吸着療法
  • 持続的血液濾過透析
  • LDL吸着療法
  • 白血球吸着療法
  • 腹水濾過濃縮再静注法

特殊機器

  • 血漿交換機
  • 緩徐式持続血液透析濾過機
  • LDLアフェレ-シス専用機

特殊治療の紹介

急速進行性糸球体腎炎に対する顆粒球吸着療法

急速進行性糸球体腎炎は短期間に高率に慢性腎不全に至る予後不良な疾患です。ステロイド療法や免疫抑制療法が行なわれていますが、治療の奏効率はよくなく、肺炎などの重篤な合併症を併発することもあります。我々は特殊アフェレーシス療法である顆粒球吸着療法に注目し、良好な結果を得ています。

特殊アフェレーシス療法

アフェレーシス療法とは血管から血液を体外の器械に取り出し、そこで病気の原因となっている物質や毒素だけを除去し、きれいに浄化された血液を体内に返す治療法です。難治性の膠原病や潰瘍性大腸炎、急速に腎機能が悪化する全身性多発血管炎(急速進行性腎炎)、閉塞性動脈硬化症や家族性高コレステロール血症における悪玉コレステロール除去などの治療に応用されています。1回に1~3時間の治療ですが、治療回数は病気により異なります。

長時間透析

血液透析は通常週3回4時間の治療が必要です。長時間透析は一回の治療時間を6時間以上に延長し体に貯まった尿毒素を除去しますが、長時間透析を施行することにより、患者さんの痒みなどの自覚症状の改善、高血圧や貧血の改善を認め内服薬の量を減らすことができます。また、採血上動脈硬化の危険因子を低減させることが示されています。長時間透析を施行することにより患者さんの予後の改善が期待されています。

専門外来

腹膜透析(CAPD)外来

透析療法には血液を透析器に通してきれいに戻す血液透析と、お腹に腹膜透析カテーテルという管を入れ、それを通して透析液を出し入れする腹膜透析の2種類があります。当院には33名の腹膜透析を施行している患者さんがCAPD外来に通院されています。