小児外科

病棟の場所 B棟8階 外来の場所 B棟1階 外科外来
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診療内容

主な対象疾患

新生児外科的疾患、先天性食道閉鎖症、先天性十二指腸閉鎖症、先天性小腸閉鎖症、直腸肛門奇形、先天性横隔膜ヘルニア、先天性嚢胞性肺疾患、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、壊死性腸炎、限局性腸穿孔、胎便性腹膜炎、後天性嚢胞性肺疾患、気胸、漏斗胸、先天性食道狭窄症、消化管異物、肥厚性幽門狭窄、腸回転異常症、腸重積症、中腸軸捻転、メッケル憩室、急性虫垂炎、ヒルシュスプルング病、クローン病、潰瘍性大腸炎、消化管ポリープ・ポリポーシス、重症便秘、痔核、痔瘻、小児急性腹症、小児腹部外傷および胸部外傷、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、胆石症、神経芽腫、肝芽腫、腎芽腫、胚細胞腫瘍、卵巣嚢胞、リンパ管奇形、鼠経ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、急性陰嚢症、臍ヘルニア、尿膜管遺残、生体肝移植

目標・基本理念・基本方針

目  標

疾患の治療のみにとどまらず、治療を受ける子供たちの心身両面の正常な成長・発達を達成することを目標としています。
 

基本理念

治療を受ける子供たちへの慈しみをもとに、心身両面に配慮した医療を提供します。また、子供たちのみならずその治療を支えていただくご家族にも、十分な説明および支援を提供します。
 

基本方針

  1. 正確で迅速な対応およびわかりやすい説明
  2. チーム医療を基本とした全人的な対応
  3. 高度で先進的な治療法の導入と開発
  4. より低侵襲で機能障害のない治療法の開発と導入
  5. 小児外科診療のみにこだわらない、小児医療の専門家としてのコーディネーターの役割
  6. 専門的な知識に加え慈しみの心をもった医療人の育成

診療科の特色

出生直後の新生児から中学生までの幅広い年齢層を対象として、主に胸部、腹部の外科的治療を必要とする疾患を扱っています。どの年代のお子さんでも病気が治るだけでは十分とはいえず、正常な成長発達が得られ、通常の社会生活が送れてこそ手術の目的が達成されます。心身両面の発達に留意し、大学病院ならではの各分野の専門家が集結した質の高いチーム医療をもとに、高度で安全な医療を提供する体制を整えております。

得意とする治療・高度な医療・特徴的な医療

藤田医科大学病院肝移植チームとして 2024年12月末までに112例の生体肝移植を行っております。このうち16歳未満57例、16歳以上の胆道閉鎖症術後症例9例の66例を小児外科で担当してきました。また、小児の内視鏡外科手術(腹腔鏡、胸腔鏡)は内視鏡外科学会技術認定取得者を中心に適応を拡大し、新生児期から安全な手術を実施することができるとともに、臍部創のみで行う単孔式手術や鉗子の数を減らしたreduced port surgeryを多くの手術で導入しています。また、先天性胆道拡張症に対しては単孔式の手術支援ロボットであるダビンチSPを用いた手術も開始しました。さらに、腹痛や血便などに対する消化器内視鏡検査を小児外科医が積極的に行っており、近年、小児でも増加している潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の内科治療と外科治療をシームレスに行うことができる全国でも数少ない施設です。

診療実績(2024年度)

項目 件数
(うち内視鏡外科手術数)
先天性食道閉鎖症 2
胃食道逆流症 4(4)
肥厚性幽門狭窄症 2
胃瘻造設 5(4)
腸閉鎖・狭窄症 1
腸管重複症 1(1)
腸回転異常症 1(1)
メッケル憩室 1
腸閉塞 3(1)
腸穿孔 1((1)
人工肛門閉鎖 3
虫垂炎 13(13)
ヒルシュスプルング病・類縁疾患 5(3)
直腸肛門奇形(鎖肛) 2
痔瘻 5
胆道閉鎖症 2
先天性胆道拡張症 2(2)
生体肝移植 5
正中頚嚢胞 4
漏斗胸 2
先天性横隔膜ヘルニア 1(1)
腹壁破裂 1
腹壁瘢痕ヘルニア 2
臍ヘルニア・白線ヘルニア 21
鼠径ヘルニア・陰嚢水腫 64(36)
停留精巣 14(2)
卵巣良性腫瘍 3
その他良性腫瘍 2(1)
腎芽腫 1
その他悪性腫瘍 1(1)
消化器内視鏡検査・処置 45
その他手術 20(4)
総手術件数
(うち内視鏡外科手術数(腹腔鏡、胸腔鏡、ロボット))
239(75)
新生児手術数 6