病棟の場所 | - | 外来の場所 | - |
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センター内容
主な対象疾患
鼓膜穿孔を含む慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、滲出性中耳炎、癒着性中耳炎、鼓室硬化症、コレステリン肉芽腫、耳硬化症など
センター紹介
通常行われる耳科手術は耳の後ろを大きく切開し、外耳道の皮膚を大きく剥がしてから顕微鏡下で手術を行います。一方、内視鏡を用いて行う経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)は、外耳道内を切開し、皮膚の剥離や骨の削除も最小限で行います。体の負担や術後の痛みも少なく、入院期間も短く、手術の成績も良好です。メリットがあることからTEESのニーズは高まっており、保険診療としても承認されております。TEESは全国的には(東海中部圏では特に)まだ普及しているとは言えませんが、藤田医科大学病院の内視鏡下耳科手術センターでは、適応のある方には積極的にTEESを行っております。
センターの特徴
- 内視鏡下耳科手術センター(内視鏡下耳科手術外来)では、手術適応となる疾患の詳細な説明、顕微鏡手術と内視鏡手術の説明、内視鏡手術のメリット、手術内容、手術までの対応と術後経過の説明を含めて丁寧にご説明いたします。手術についての不安がなくなる、もしくは可能な限り少なくなるように心がけた説明をいたします。
- TEESでは耳の穴から細い内視鏡を入れ、モニターに映し出される画像を見ながら手術します。内視鏡を使えば、従来の顕微鏡では陰になって観察できなかった場所が確実に観察でき、かつ拡大視して手術を行うことができます。
- 身体への負担が少なく、外から見える傷がほとんど目立たない低侵襲手術です。術後の耳の腫れも少なく、傷が早く回復します。眼鏡のつるが傷にあたることが少ないです。負担が少ないため、顕微鏡下での耳科手術と比べて入院期間が短くて済みます。
診療体制
センターでは幅広い耳科手術疾患に対応いたします。可能な限り内視鏡下で手術を行いますが、広範囲に進展した真珠腫性中耳炎、側頭骨腫瘍、顔面神経麻痺に対する手術などの内視鏡下ではできない手術は顕微鏡下で行います。患者さんごとに最良の手術法を検討致します。
外来:耳鼻咽喉科・頭頸部外科外来において、内視鏡耳科手術外来を開設しております(月、水、木)。
入院:手術侵襲により短期入院にも対応しております。
高度な医療
TEESを行うためには顕微鏡下での耳科手術を習熟した上でさらに高い技術が必要ですが、当センターでは充分に経験を積み熟練した医師が同手術を行います。また、最新の高精細の診断・手術器械を完備しています。また、2019年末に保険承認された鼓膜穿孔治療剤であるリティンパを用いた鼓膜再生手術もTEESで行っております(リティンパによる鼓膜再生手術では外耳道内の切開も行いません)。
設備等
オリンパス社フルハイビジョンビデオ内視鏡システム、オリンパス社4K 3Dビデオ技術搭載手術用外視野鏡システム ORBEYE、ライカ社耳科手術顕微鏡、メドトロニック社術中顔面神経モニタリングシステム、 メドトロニック社Indigo™ Otologic Drill/Visao™ High-Speed Otologic Drill、第一医科社山大式各種手術用鉗子、など
2023年実績
項 目 | 件 数 |
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鼓室形成手術 | 59 |
(内、経外耳道的内視鏡下耳科手術) | 13 |
鼓膜形成手術/鼓膜穿孔閉鎖術(リティンパ含む) | 9 |
乳突削開術・開放術 | 29 |
アブミ骨手術 | 1 |
内耳窓閉鎖術 | 1 |
顔面神経減圧術 | 4 |
中耳・側頭骨腫瘍 | 1 |
外耳道形成手術 | 1 |
外耳道悪性腫瘍手術 | 1 |