血液内科・化学療法科

 当血液内科では、「貧血」のように一般の方でも耳にする機会の多い症状から、「白血病」「悪性リンパ腫」「多発性骨髄腫」などといった、いわゆる「血液がん(血液悪性腫瘍)」、さらには「血小板減少」や「凝固異常」などによる「出血傾向」を認める患者さんなどに対して、幅広く診療をさせていただいています。
 診療面においては、新規の抗がん剤、分子標的治療薬、さらには移植治療も含めた、最新の治療を積極的に提供できるよう常に心がけています。その一方で、患者さんやそのご家族との対話を大切にして、それぞれのライフスタイルや価値観を尊重し、お一人お一人に最適と考えられる医療を提供することも目標の一つとしています。
 また当科では、近隣の医療施設や全国の血液内科との連携についても積極的に行っており、万全の協力体制で、患者さんの安心、安全に貢献したいと考えています。当院における治療が一旦終了し、状態が落ち着かれた場合には、ご自宅近くの病院やかかりつけ医に通院が可能となるよう、地域連携の円滑な実施を心がけています。
 健康診断で、「白血球」「ヘモグロビン」「血小板」などの血液検査の異常を指摘されたり、リンパ節が腫れる、皮下出血(あざ)が出来やすくなる、原因不明の熱が続く、などの症状に心当たりがある場合には、当科まで遠慮なくご相談ください。

 また大学病院の血液内科学教室として、研究面にも力を入れています。「臨床研究」では、全国規模の研究グループによる「臨床試験」ほか、新薬開発に関わる「治験」にも積極的に参加し、より効果の高い治療法の確立のために貢献しています。また、実臨床に根ざした「基礎研究」についても、倫理委員会の承認を得た上で精力的に行っています。特に「ゲノム医療」には力を入れており、一例では、悪性リンパ腫が疑われる患者さんの末梢血、脳脊髄液、その他の体液から得られる微量な遺伝子を用いて変異解析を行う、いわゆる「リキッドバイオプシー」について、実臨床への応用を目指しています。この方法は、従来の画像検査や血液検査で診断できない早期の病気を発見する「早期診断」や、治療後にわずかに残る腫瘍「微小残存病変」の検出に有用である可能性があるほか、特定の薬剤に対する治療効果をあらかじめ予測して診療を行う「オーダーメイド医療」に利用できる可能性があると考えています。

 当血液内科では、日々の患者さんの「診療」と「臨床・基礎研究」、さらには将来の医療者を育てる「医学教育」の3つの柱で、患者さんの「安心」と「安全」をサポートしたいと考えています。

スタッフ紹介

教授
  • 冨田 章裕
講師
  • 岡本 晃直
  • 入山 智沙子
  • 水野 紘樹
  • 後藤 尚絵
助教
  • 德田 倍将
  • 山本 秀行
  • 齋藤 統子

教授紹介

  • 最新の知識と誠意を持って、
    最良で安心な医療の提供を目指します

    冨田 章裕

    教授

    Akihiro Tomita

    冨田 章裕

    専門・実績

     ■診療分野
    ・腫瘍性疾患(悪性リンパ腫、急性・慢性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫 など)
    ・その他の疾患(特発性血小板減少性紫斑病、発作性夜間血色素尿症、貧血症 など)
     *上記以外の血液関連疾患についても広く診療をおこなっております。
     *適宜セカンドオピニオンも承っております。
     
    ■所属学会等(抜粋)
    ・日本内科学会(認定内科医、指導医)
    ・日本血液学会(専門医、指導医、評議員、教育委員会委員、教育企画委員会委員、
     学術・統計調査委員会委員、骨髄増殖性腫瘍(MPN)研究実行委員会委員、
     学術総会プログラム委員、プログラム査読委員)
    ・日本癌学会(評議員)
    ・日本リンパ網内系学会(評議員、プログラム委員会委員)
    ・日本血液学会 造血器腫瘍ガイドライン委員会(ホジキンリンパ腫担当委員)
    ・骨髄異形成症候群診療の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのWG(委員)

    アピールポイント

    血液疾患における治療法は、最近の10年間で大きく進歩してきました。特に血液疾患の原因が細かく解明されるにつれて、その特徴をピンポイントで狙った「分子標的薬」が、次々と日常診療に導入されるようになりました。私たちの使命の1つは、これらの最新の治療薬も含めた現時点における最良の医療を、適切に、そして安全に患者さんにご提供することであると考えています。
    当院における血液疾患診療実績は全国的にも有数であり、日々の外来診療、入院診療に力を注ぐ傍ら、新薬開発(治験)や新規治療法開発(臨床試験)などにも積極的に参加しています。さらに、大学病院であることのメリットを最大限に生かして、適切な倫理審査承認を得た上での遺伝子解析研究なども実施してきています。また、患者さんの状況に合わせて最良の医療を提供するという観点から、近隣の病院や全国の血液内科との医療連携も積極的に行っています。これらの環境を背景として、私たち藤田医科大学血液内科では、医師のみならず、看護師、薬剤師、検査技師、更には医学部学生なども一丸となって、最良で心のこもった医療の提供を日々目指していきたいと考えています。

臨床試験・治療

当科では独自もしくは他の専門医療機関と連携して多くの多施設共同研究として臨床試験や治験を進めています。詳しくは血液内科・化学療法科特設サイトをご覧ください。
 
※研究支援推進センター問い合わせ先
(tel;0562-93-2139, 対応時間:月~金(祝日を除く)9:00~17:00)

主な診療実績(2019年度)

項目 人数/件数
地域連携紹介患者受け入れ人数(年間) 193人
新患入院患者数
(年間)
592人
外来患者数
(一日平均)
45.8人
外来化学療法実施件数
(2019年度)
1721件
骨髄穿刺施行数
(2019年度)
411件

本科で診療実績のある主な疾患例

白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫をはじめとする造血器腫瘍を中心に、血液疾患全般(溶血性貧血、血小板減少症、再生不良性貧血)を含めて広く診療を行っています。