脳神経外科

脳神経外科とは、脳神経及び脊髄に疾患を有する患者さんに対して、主として、外科治療をもって治療にあたる科です。
 
脳神経外科疾患には、腫瘍、血管障害、血管内治療外科、脊髄・脊椎疾患、機能的外科などがあり、それぞれの部門で専門家が治療にあたっており、本院は脳神経外科病床104床及び脳神経外科救急14床を有しており、手術数も多数であります。
 
脳神経系という思考及び、行動の中枢に係わるため、その治療には厳粛の上にも慎重かつ正確、丁寧に行わなければなりません。我々、脳神経外科医は、その為、全力をもって治療にあたっております。

スタッフ紹介

教授
  • 廣瀬 雄一
  • 長谷川光広
  • 定藤 章代
  • 森田  功
准教授
  • 早川 基治
  • 安達 一英
  • 大場 茂生
講師
  • 西山 悠也
  • 武藤 淳
助教
  • 川副 雄史
  • 熊井 惟志
  • 伊藤 圭介
  • 立山 慎一郎
助手
  • 藤原 英治
  • 小嶋 大二朗
  • 中尾 一貴
  • 東口 彩映子

教授紹介

  • 研究結果に基づいた理論的な診療を行います

    廣瀬 雄一

    主任教授

    Yuichi Hirose

    廣瀬 雄一

    専門・実績

    専門分野 脳腫瘍
    脳腫瘍の治療を専門としています。悪性脳腫瘍の治療および遺伝子解析に関する研究の業績を持っており、日本脳神経外科学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医・暫定教育医の資格を持っています。個々の方々に合わせた治療法を検討するために研究レベルの方法も含めて病変を詳細に解析し実際の治療に応用しています。
    資格 日本脳神経外科学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医および暫定教育医、日本神経内視鏡学会技術認定医

    アピールポイント

    脳腫瘍は多岐にわたる疾患で、一般の方にはなかなか理解しにくい疾患でありますが、一方ではその研究は最近非常に発展しており、多くの発見が診療の場に生かされつつあります。こうした研究結果に基づいた理論的で適切な治療を行うために、皆様に丁寧な説明を行うことを心がけています。
  • 長谷川 光広

    教授

    Mitsuhiro Hasegawa

    長谷川 光広

    専門・実績

    専門分野 頭蓋底腫瘍、良性脳腫瘍、神経減圧術(三叉神経痛、顔面痙攣)
    脳腫瘍手術
    微小血管減圧術
    120例/年
    30例/年

    アピールポイント

    頭蓋底腫瘍、良性脳腫瘍、神経減圧術(片側顔面痙攣、三叉神経痛)を中心に担当しております。個々の症例毎に、頭蓋底手術手技等を駆使して全摘出にこだわらず機能予後を第一とした治療戦略を立て、術後のQOL保持・向上に努めています。これまでの多くの症例で積み上げた経験と手術実績により信頼をいただき、近隣のみならず遠方からもご紹介いただいております。
  • カテーテルによる血管内手術で切らない手術を行います

    定藤 章代

    教授

    Akiyo Sadato

    定藤 章代

    専門・実績

    専門分野:脳動脈瘤、脳・脊髄動静脈奇形、頸動脈狭窄、硬膜動静脈瘻など脳・脊髄血管障害に対する血管内手術が専門です。
    1990年から血管内手術に関わり、動脈瘤に使うコイルの開発なども行いました。2004年までは京都大学で手術全般も行いながら血管内手術の指導医となり、2005年以降は当院で血管内手術の実績を積みました。当科は複数のスタッフからなる血管内手術チームにより年間200件ほどの血管内手術を10年以上継続して行っており、学会認定の専門医や指導医を輩出してきました。多くの治療経験に基づいて、さらによい結果をもたらせるように心がけて血管内治療を行っております。
     
    資格:日本脳神経外科学会専門医、日本脳血管内治療学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医

    アピールポイント

    血管内手術は新たなデバイスの発展などにより進歩の著しい治療方法です。また、メスを使わない手術とも言える体への負担の小さい治療方法です。特に動脈瘤の治療については欧米では既に血管内手術の方が開頭手術(切る手術)よりも多く行われるようになっています。当科では積極的に血管内手術を行っていますが、まず大切なことは、様子を見た方が良いか、治療した方が良いか、治療するならば血管内手術が良いか、開頭手術が良いか、を丁寧に判定しご説明することと考えています。そのうえで血管内手術を有効かつ安全に提供することを心がけています。
  • 我が国の意識障害治療をリードする医師でありたい。 

    森田 功

    教授

    Isao Morita

    森田 功

    専門・実績

    脳神経外科指導医・専門医、救急科専門医、脳卒中専門医
    日本意識障害学会 理事など。
     
    昏睡、遷延性意識障害など重症意識障害は、頭部外傷、脳卒中など様々な原因があります。以前は、回復しないものとされていました。本学は、30年間にわたって治療、研究を続けてきました。脊髄後索電気刺激(DCS)治療をはじめ様々な積極的治療に取り組んでいます。
    大学病院では我が国初となる、国土交通省、自動車事故対策機構(NASVA)からの一貫症例研究型委託病床事業を開始いたしました。

    アピールポイント

    自動車大国である我が国の交通事故被害者を、少しでも良くしたい。ご家族の方々も希望を持ってもらえるようにしたいと思っています。 重症意識障害の治療を、急性期から慢性期、在宅療養まで、途切れなく治療できるシステムをめざしていきます。

手術内訳(平成23年度~平成27年度)

分類 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
脳神経外科手術の総数 978 931 919 840 944
脳腫瘍 摘出術 106 109 115 111 120
生検術(開頭) 3 2 3 1 0
生検術(定位手術) 10 8 7 6 13
蝶形骨洞手術 12 16 13 10 15
広範囲頭蓋底腫瘍切除・再建術 4 11 7 13 12
その他 7 2 3 1 2
脳血管障害 破裂脳動脈瘤 45 22 27 25 32
未破裂脳動脈瘤 136 125 118 82 39
脳動静脈奇形 7 6 6 1 4
頸動脈内膜剥離術 4 17 11 13 9
バイパス術 22 24 13 9 17
高血圧性脳内出血(開頭血腫除去術) 18 15 13 28 17
高血圧性脳内出血(定位手術) 22 20 7 10 5
その他(CI) 4 8 9 5 12
外傷 急性硬膜外血腫 9 4 2 4 2
急性硬膜下血腫 14 12 18 8 12
減圧開頭術 9 2 8 1 1
慢性硬膜下血腫 71 70 82 85 106
その他 1 2 3 6 9
奇形 頭蓋・脳 1 1 0 0 3
脊椎・脊髄 0 0 0 0 0
その他 0 0 0 0 0
水頭症 脳室シャント術 33 30 29 22 25
内視鏡手術 8 4 5 0 6
その他 0 0 0 0 27
脊椎・脊髄 腫瘍 5 12 8 4 7
動静脈奇形 1 0 1 0 2
変性疾患(変形性脊椎症) 91 80 43 60 63
変性疾患(椎間板ヘルニア) 24 33 24 18 25
変性疾患(後縦靭帯骨化症) 11 11 5 1 5
脊髄空洞症 0 1 0 1 2
その他 6 12 32 33 36
機能的手術 てんかん 1 0 0 0 0
不随意運動・頑痛症(刺激術) 0 0 0 0 0
不随意運動・頑痛症(破壊術) 0 0 0 0 0
脳神経減圧術 10 11 20 16 12
その他(DCS) 8 17 8 6 6
             
血管内手術 動脈瘤塞栓術(破裂脳動脈瘤) 24 23 24 26 29
動脈瘤塞栓術(未破裂) 60 52 48 44 52
動静脈奇形(脳) 13 17 26 18 10
動静脈奇形(脊髄) 6 4 2 3 1
閉塞性脳血管障害 53 56 59 57 66
閉塞性脳血管障害;ステント使用例 37 38 43 40 27
椎体形成、Dural AVF、BT 63 38 27 16 28
脳定位的放射線治療 腫瘍 0 1 8 0 85
脳動静脈奇形 0 0 4 0 0
その他 上記の分類に全て当てはまらない 56 53 56 29 0

本科で診療実績のある主な疾患例

脳腫瘍(髄膜腫、神経鞘腫、下垂体腺腫、神経膠腫、髄芽腫、血管芽腫、松果体腫瘍、転移性脳腫瘍など)、脳血管障害(脳動脈瘤、脳出血、脳梗塞、もやもや病、頸動脈狭窄症、脳動静脈奇形など)、脊椎・脊髄疾患(脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、腰椎すべり症、脊髄腫瘍など)、顔面痙攣・三叉神経痛、頭部外傷、遷延性意識障害など幅広く対応しています。