病棟の場所 | - | 外来の場所 | - |
---|---|---|---|
Webサイト | - |
部門内容
部門紹介
食養部では、「ニュークックチル システム」を導入し、病態に応じて管理栄養士が作成した献立に従った食事を提供することで、患者さんの早期回復を栄養面からサポートしています。低栄養リスクがある患者さんに対し、病棟担当の管理栄養士が医師・看護師など多職種と連携し、必要な栄養量の確保に努めています。食事療法が必要な患者さんには、エビデンスに基づき、かつ実践しやすい内容を心がけた栄養食事指導を行っています。また、NSTを始めとする様々なチーム医療にも関わり、専門性を生かした活動を展開しています。
組織・体制
部長 | (医師) |
---|---|
副部長 | (医師・管理栄養士) |
課長 | (事務職) |
係長 | (管理栄養士) |
目標理念
- 安全な食事の提供
- 美味しい食事の提供
- 病状に応じた適切な内容の食事提供
- 治療に貢献できる栄養相談
- 栄養管理業務の推進
業務内容
給食管理業務
食事提供は、管理栄養士が献立を作成し、調理師が調理、盛り付け、配膳車への挿入を行っています。配膳車搬送、食器洗浄等は業務委託しています。
<献立例>
<一般食1600kcal>
米飯150g、豚の生姜焼き、彩り牛肉炒め、切干大根のサラダ、フルーツゼリー
栄養価
エネルギー 588kcal、糖質 83.5g
タンパク質 13.6g、脂質 28.7g
塩分 2.2g
<季節献立(クリスマス)>
<一般食1600kcal>
米飯150g、鶏のトマトソース、バジルソテー、海藻サラダ、クリスマスケーキ
栄養価
エネルギー 660kcal、糖質 81.0g
タンパク質 27.8g、脂質 23.2g
塩分 2.2g
ニュークックチル方式(一部クックサーブ方式)
当院ではニュークックチル方式で食事を提供しています。食材を加熱調理後90分以内に3℃以下に冷却し、保存、盛り付けを行い、食事を提供する直前に配膳するカート内で最終加熱を行います。食中毒菌の増殖などのリスクを下げることを目的に温度監視システムを導入し、食材の温度をモニタリングしています。再加熱カートで冷たいものはカート内で冷蔵し、温かい料理は配膳前にカート内で最終加熱を行うため、患者さんに温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たくご提供することができます。
食事はお一人、おひとりの体格・疾患等を考慮し、治療中の栄養状態の維持向上や退院後の食生活の参考にしていただくことを目的に、治療の一環として提供されます。
また、献立や調理方法を試行錯誤しながらメニューの開発や調理方法の改善を行っています。毎月、味ご飯や季節献立を取り入れ、一般食では、選択食を実施し、食事に対する満足度向上を目指しています。病態や治療上の理由で、食欲低下により食事がすすまない場合には、管理栄養士が、患者さんのもとへ伺い、可能な限り患者さんが食べやすい食事のご提供に努めています。
※朝食はご飯食とパン食が選択できますので、パン食をご希望の方はお申し出ください(食種によっては提供できない場合があります)。
選択メニュー
一般食提供で、アレルギーや禁止など特別な指示がない場合、週1回(金曜夕食)2種類からの選択メニューを実施しています。
<選択メニューの一例>
-
<A食>
<一般食1600kcal> 米飯150g、トンテキ風、ひじきの煮物、春雨サラダ、ゼリー 栄養価 エネルギー 657kcal、糖質 99.1g タンパク質 19.7g、脂質 18.0g 塩分 2.0g
-
<B食>
<一般食1600kcal> ちゃんぽん、ひじきの煮物、春雨サラダ、ゼリー 栄養価 エネルギー 447kcal、糖質 70.6g タンパク質 24.6g、脂質 7.2g 塩分 4.6g
臨床栄養業務
入院中の患者さんの栄養状態を把握し、病態に応じた食事の提供・栄養相談等を行っています。また摂食嚥下チーム、栄養サポートチーム(NST)、緩和ケアチーム、褥瘡対策実務委員会などのチーム回診やカンファレンスに参加し、他職種と連携し、チーム医療に取り組んでいます。外来通院中の患者さんに対しては、栄養相談を月曜日から土曜日まで行っています。
栄養相談
食事療法を必要とされる場合、医師の指示に基づいて栄養相談を行っています。食事療法が必要とされる方で、ご希望される場合は、担当医師へご相談ください。原則、予約制となっております。
個人栄養相談
場所 | 日時 | 主な対象 | ||
---|---|---|---|---|
内科外来 | 外来棟2階 外来栄養指導室 |
月~金 9:00~16:00 |
土 9:00~12:00 13:00~14:30 |
糖尿病・高血圧・脂質異常症・心臓病・腎臓病・肝臓病・高度肥満症・膵臓疾患・重度貧血・潰瘍性大腸炎・クローン病などをお持ちの方 |
外来薬物療法センター | A棟2階 外来薬物療法センター内 栄養相談室 |
月~金 9:00~16:00 |
がん治療中の方 (放射線療法、化学療法等) |
|
術前外来 | 外来棟1階 術前外来内栄養相談室 |
月~金 ※術前外来受診の時間に準じます |
術前外来受診の方 | |
小児科外来 | B棟1階 小児科外来内 |
月・金 9:00~12:00 13:00~16:00 |
先天性代謝異常・食物アレルギーなど |
2024年度実績
食事提供数
一般食(食) | 特別食(食) | 合計(食) |
---|---|---|
638,886 | 515,057 | 1,153,943 |
栄養食事指導
入院栄養食事指導件数 | 2,283件 |
---|---|
緩和ケア診療加算(個別栄養食事加算) | 19件 |
集団栄養食事指導 | 61件 |
外来栄養食事指導件数 | 7,828件 |
算定件数
早期栄養介入管理加算件数 | 14,820件 |
---|---|
入院時栄養管理体制加算件数 | 7,953件 |
食事改善への取り組み
① 病院給食の改善
食事アンケート結果についてですが、2024年度の満足・概ね満足の割合は48.5%で前年度と大きな変化はありませんでした。患者さんから、米飯が「かたすぎる」という意見が多かったことから、炊飯水分量を増やし対応しました。今後も満足度の向上を目指し、献立の改善に取り組みます。
➁安心・安全な食事提供への取り組み
食中毒対策として、HACCP< Hazard(危害)Analysis(分析)Critical(重要)Control(管理)Point(点)の頭文字をとったもので、食品の安全を確保するための衛生管理手法>に基づき、食材の加熱時、冷却時、保管時だけでなく厨房内や冷蔵機器、再加熱カートの温度・時間の管理を独自のプログラムを導入して実施しています。また、毛髪混入対策(厨房入室前の着衣への粘着ローラーかけ、帽子やインナーキャップの見直し等)に力を入れ、高い効果をあげております。人目につきにくい作業ではありますが、細部に神は宿ると言います。引き続き、細かいところまで目配りし、安心・安全な食事の提供に努めて行きます。
③料理説明の食札表示
患者さんにより食事を楽しんでいただけるよう、食札上部に、病院給食で提供しているメニューについて、調理師や栄養士・管理栄養士による料理の説明や調理の工夫などを掲載しています。
④行事食・季節メニュー・選択メニューの提供
行事食や季節の食材を使用した季節メニュー、ラーメンやパスタ等の選択メニューを提供しています。
⑤宗教に配慮したお食事の提供
当院では、イスラム教徒(=ムスリム)の方に、「ハラル食」を提供しています。
戒律で定められている「豚肉」「アルコール」を除去し、ハラル認証の調味料や食材を使用しています。
⑥健康な食事・食環境認証制度(スマートミール認証)を取得した健診メニューの提供
スマートミールとは、健康づくりに役立つ栄養バランスのとれた食事のことです。
フジタエグゼクティブ会員様の健診メニューは、複数の学協会からなるコンソーシアムが認証する制度にて、「スマートミール」星3つを取得しました。スマートミールについての詳しい情報は、https://smartmeal.jpをご覧ください。
有資格者一覧
資格・認定名 | 人数 |
---|---|
NST専門療法士 | 9名 |
肝炎コーディネーター | 4名 |
糖尿病療養指導士 | 4名 |
病態栄養専門管理栄養士 | 3名 |
在宅訪問管理栄養士 | 2名 |
病態栄養認定管理栄養士 | 1名 |
がん病態栄養専門管理栄養士 | 1名 |
糖尿病病態栄養専門管理栄養士 | 1名 |
摂食嚥下専門療法士 | 1名 |
臨床栄養認定管理栄養士 | 1名 |
CNSC | 1名 |
栄養経営士 | 1名 |
糖尿病カンバセーションマップ ファシリテーター | 1名 |
骨粗鬆症マネージャー | 1名 |
静脈経腸栄養(TNT‐D)管理栄養士 | 1名 |
アスリートフードマイスター3級 | 1名 |