緩和医療科

本学の緩和ケアの歴史は古く、1987年には七栗サナトリウム(現七栗記念病院)に緩和ケア病棟(現20床)が設置され、1997年には大学病院としては全国で初めて緩和ケア病棟として認可されました。
2003年には全国初の外科・緩和医療学講座が開設され、2010年にがん診療連携拠点病院として承認されることになり、これを受けて2010年3月1日本院C棟7階に同講座としては二つ目の緩和ケア病棟(19床)が開設されました。また、2018年6月にはさらにC棟6階にも緩和ケア病棟(18床)が追加開設される予定です。合わせて37床の緩和ケア病棟を有することになり、より多くの皆様にご利用いただけることになります。
当講座では、8つの達成目標(八本柱)を掲げた緩和医療の新システムを考察・実施しています。
 
「緩和医療の八本柱」
 
①癒し環境の提供
②全人的医療の実践
③緩和ケアNST(栄養サポートチーム)の設立
④コミュニティの構築
⑤腫瘍学の導入
⑥自立型地域連携の創設
⑦情報共有と発信力の強化
⑧幸せな人生の提示(劇場型緩和ケアの開発)
 
この八本柱の実践を通して多くの患者さんやご家族の皆様の生活の質(QOL)の向上のほか、苦痛や苦悩のない生活期間や経口摂取期間の延長などを実現してきました。あらゆるがん治療の実践が可能な急性期病院であることをふまえてWHOの新しい緩和ケア概念であるがん治療早期からの緩和ケアの提供を可能にしたいと思っております。

スタッフ紹介

教授
  • 臼井 正信
助教
  • 都築 則正

教授紹介

  • ”すべては患者さんの笑顔のために”をスローガンに、もう一度笑顔を取り戻せるように質の高い緩和ケアと栄養管理を行い皆様に満足を提供します。

    臼井 正信

    教授

    Masanobu Usui

    臼井 正信

    専門・実績

    日本緩和医療学会、日本緩和医療薬学会、日本外科学会(代議員)、日本死の臨床研究会、三重緩和医療研究会(世話人)、中勢緩和医療研究会(代表世話人)、日本臨床外科学会(評議員)、日本臨床栄養代謝学会(代議員)、日本肝胆膵外科学会(評議員・高度技能指導医)日本内視鏡外科学会(評議員・技術認定医)、日本消化器病学会・東海地方会(評議員)、東海外科学会(評議員)、東海肝臓懇話会(幹事)

    アピールポイント

    緩和ケア病棟を持つ数少ない大学病院の緩和医療学講座として、緩和ケアセンターに国内でも有数の37床を有して終末期がん患者さんの診療に当たっています。急性期病棟の患者さんにおいては医師・看護師・薬剤師・臨床心理士・作業療法士など多職種が連携する緩和ケアチームとして毎日往診を行っており、急性期から慢性期・終末期まで途切れることのない、あらゆるがん疾患に対応した安心できる緩和治療を提供できる体制を構築しています。また地域に根ざした病院として、地域連携室や医療連携福祉相談部と協力して、この地域とともに明るい未来に向けた取り組みを行います。患者さんと家族の皆様にここは終演の地ではなく、苦痛を緩和して栄養をつけ、もう一度家に帰ってみんなで笑顔になれる事を目標に診療に当たります。学園の理念である「我ら、弱き人々への無限の同情心もて、片時も自己に驕ることなく医を行わん」を私たちの理想として、終末期の患者さん1人1人に寄り添い、医者目線からの一方的な治療ではなく、患者さんと家族の希望に添った治療を一緒に考えて行います。

本科で診療実績のある主な疾患例

がん終末期に限らず、栄養サポート、疼痛ケア、緩和ケアを必要とされる患者さん。疼痛ケア、心のケア、緩和ケア全般。栄養サポートや地域連携による生活支援。
多くの患者さんやご家族の皆様の生活の質(QOL)の向上のほか、苦痛や苦悩のない生活期間や経口摂取期間の延長などを実現。あらゆるがん治療の実践が可能な急性期病院であることをふまえてWHOの新しい緩和ケア概念であるがん治療早期からの緩和ケアを提供。