リウマチ・膠原病内科

病棟の場所 B棟7E病棟 外来の場所 外来棟2階 内科外来
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診療内容

主な対象疾患

古典的膠原病(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎、結節性多発動脈炎)、膠原病の近縁疾患(混合性結合組織病、シェーグレン症候群)、種々の血管炎症候群(高安動脈炎、ベーチェット病など)、関節リウマチの近縁疾患(悪性関節リウマチ、成人Still病、など)

目標・基本理念・基本方針

関節リウマチを含む膠原病は単一臓器のみならず、全身諸臓器に病変をきたす全身性炎症性疾患です。最近の分子標的療法の開発により長足の進歩を遂げていますが、絶えず全身状態に留意した診療が求められ、予後の改善のためには早期診断・治療が必要とされています。グローバルなエビデンスに基づき、個々のニーズに十分配慮して治療方針を決定します。

診療科の特色

1983 年に中部地区で初めて膠原病を専門とする教室として開設され、40年間この地域における膠原病診療の要として尽力してまいりました。近年の生物学的製剤やJAK阻害薬に代表される分子標的医薬の進歩、既存の免疫抑制薬や副腎皮質ステロイドの投与方法、プロトコルの工夫により、膠原病をもつ患者さんの予後は著しく改善してきています。さらには炎症や免疫を制御するのみならず、線維化病態を修飾可能な治療法も開発されてきており、これら薬剤による福音を多くの患者さんに享受いただけるよう日々努力をいたしております。一方で免疫抑制療法の薬物治療における合併症への早期対応も重要であり、疾患活動性の制御だけでなく、全身のきめ細かい診察を行なっており、当科独自の取り組みとしてサイトメガロウイルス、EB ウイルス、BK ウイルスなどの日和見感染症をモニタリングできる体制も整っています。また膠原病には未だ予後不良な臓器病変が存在します。例えば肺高血圧症、急速進行性間質性肺炎、肺線維症はその例になります。これら難治性病態の病態解明や新たな治療法の確立にも注力するのみならず、早期発見・診断のためのモダリティとしての爪郭毛細血管ビデオ顕微鏡による微小血管病変の検出、自己抗体の検索、難治性病態の生命予後を規定するバイオマーカーの検討、嚥下障害に関する研究も進めております。当院では種々の専門診療科との密な連携の下、安心・安全な医療を提供しております。

得意とする治療・高度な医療・特徴的な医療

生物学的製剤、JAK阻害薬などの新規分子標的医薬を用いた治療ならびに既存の免疫抑制薬・副腎皮質ステロイドを用いた新規プロトコールによる膠原病の最適化治療を行なっている他、免疫抑制療法による副作用についても当科独自の取り組みを含め早期対応を行なっています。また膠原病における難治性病態への新たな治療法の確立、早期からの検出・診断法の開発にも注力しております。

診療実績(2022年度)

項目 患者数
 関節リウマチ 2,103
 全身性エリテマトーデス 992
 多発性筋炎/皮膚筋炎  324
 強皮症 365
 混合性結合組織病 299
 ANCA関連血管炎 108
 シェーグレン症候群 853
 ループス腎炎 213
項目 件数
  EBV、CMV、PCR検査 690
  爪郭毛細血管ビデオ顕微鏡検査 30
  筋生検 7
  嚥下機能評価 10