お知らせ

藤田医科大学病院が中部地方初の肺移植実施施設に認定されました

藤田医科大学病院は中部地方初の肺移植実施施設として認定されました。東北大学病院、東京大学医学部附属病院など10施設に続く11番目となります。これまで中部地方の患者さんは遠方の施設に紹介されていましたが、今後当院で肺移植適応評価、インフォームドコンセント、適応検討申請、移植手術までを実施することができます。

藤田医科大学病院は2020年12月1日、中部地方では初となる肺移植実施施設に認定されたことを受け、日本臓器ネットワークへ待機登録のための諸手続きを進めてまいりました。これにより、2月初旬より肺移植認定施設として肺移植適応検討と日本臓器移植ネットワークへの待機登録および肺移植が可能となります。

肺移植術は国内の全施設合計でも年間60~90件ほどしか行われていません。当院では、前任地で90件以上の肺移植に携わってきた呼吸器外科の星川康教授を中心にチームで肺移植に取り組んでまいります。

認定の流れと国内の肺移植実施施設

肺移植実施施設は、肺・心肺移植関連学会協議会の審査を経て、移植関連学会合同委員会が認定します。認定には、手術実績や研究業績、待機患者管理・摘出および移植手術・術後管理における十分なスタッフ数、呼吸器内科・麻酔科・心臓血管外科・循環器内科など多岐にわたる施設内協力体制、種々の専門医修練施設認定、マニュアル整備、レシピエント移植コーディネーターの有無など、厳しい審査基準が設けられています。
認定後は、肺移植実施施設として日本臓器移植ネットワークに登録されることにより、実運用が可能となります。


〈肺移植実施認定施設〉2021年1月末日現在 11施設
・東北大学病院(宮城県) 
・獨協医科大学病院(埼玉県)
・千葉大学医学部附属病院(千葉県)
・東京大学医学部附属病院(東京都)
・京都大学医学部附属病院(京都府)
・大阪大学医学部附属病院(大阪府) 
・国立循環器病研究センター(大阪府)※心肺同時移植のみ
・岡山大学病院(岡山県)
・福岡大学病院(福岡県)
・長崎大学病院(長崎県)
・藤田医科大学病院(愛知県)