院内がん登録とは
がんの診療を行ったすべての患者さんのデータを全国共通のルールに従って登録する仕組みです。登録するデータは、がんの部位や進行の程度、診断の方法、治療の方法とその結果など99項目です。
登録した院内がん登録データを用いて、がんの診療状況の評価等を行ったり、情報を公表したりします。また、個人が識別できない状態にして、国立がん研究センターが行う全国集計および予後情報付き集計に提出しています。
当院は2009年症例から登録を開始しており、国立がん研究センターが主催する研修を受講した職員が登録を実施しています。
全国がん登録とは
日本でがんと診断されたすべての人のデータを、国で1つにまとめて集計・分析・管理する仕組みです。2016年1月より「がん登録等の推進に関する法律」の施行に伴い開始されました。すべての病院と一部の診療所は、がんと診断された人のデータを都道府県知事に届け出ることが義務化されました。データは都道府県に設置された「がん登録室」を通じて集められ、国のデータベースで一元管理されています。
予後調査支援事業について
2009年から2015年までに診断された方のうち、院内で予後情報が把握できない場合、国立がん研究センターが実施する「院内がん登録予後調査支援事業」により、市区町村へ住民票照会を行っています。登録された情報につきましては、「がん登録等の推進に関する法律」、「個人情報の保護に関する法律」、当院における「個人情報の取り扱いについて」を遵守し、適正かつ厳重に管理しています。
この事業での個人情報の利用について同意いただけない場合は申し出ください。その場合でも、診療に関して不利益が生じることはございません。また、いつでも撤回、変更等することが可能です。お申し出のない場合には、同意したものとして取り扱わせていただきます。