身体に優しい乳がん手術
愛知・名古屋エリアで身体への負担が少なく、手術痕が小さい手術法をお探しの方へ

このようなことでお悩みではありませんか?

あなたの症状と希望にあわせた手術方法をご提案します

  • 手術痕はできるだけ小さい方がいい
  • 痛みが少なく、入院日数も短い方がいい
  • 乳房の再建も一緒にして欲しい など...

ダビンチSPを使ったロボット支援手術とは

ダビンチSPによる乳がん手術の様子

乳がんの手術では、がんを確実に取り除くことはもちろん、手術後の見た目や生活の質(QOL)にも配慮した治療が求められています。近年では、手術支援ロボット「ダビンチSP(Single Port)」を用いた新しい手術が行われるようになり、患者さんの身体への負担をできるだけ少なくする治療法として注目されています。
ダビンチSPは、1か所の小さな切開創からカメラと複数の手術器具を体内へ挿入して行う手術支援ロボットです。従来のロボット手術では複数の切開が必要でしたが、ダビンチSPでは一つの切開部から手術を行うことができます。
乳がん手術では、多くの場合、脇の下を数センチ切開し、その傷口からロボットアームと高性能な3Dカメラを挿入して手術を行います。乳房に直接傷をつけずに手術できるため、手術後に傷跡が目立ちにくく、美容面にも配慮した治療が可能です。
手術中は、執刀医が患者さんから離れた操作台(コンソール)に座り、高倍率の3D画像を見ながらロボットアームを精密に操作します。ダビンチSPの鉗子(手術器具)は、人の手首以上に細かく自由な動きが可能で、狭い空間でも繊細な操作を行うことができます。また、術者の手の震えを自動的に補正する機能も備えているため、より正確で安定した手術につながります。

ダビンチSPによる乳がん手術には、次のような特徴があります

ダビンチSPを使用しない場合と使用する場合の切開創の違いの図 例:ダビンチSPを使用しない場合と使用する場合の切開創の違い

・脇の下など目立ちにくい場所の1か所のみを切開するため、傷が目立たない
・高精細な3D映像により、細かな血管や神経を確認しながら丁寧な手術ができる
・精密な操作によって周囲の正常な組織への負担を抑えられる可能性がある
・出血量や術後の痛みの軽減が期待され、術後の回復や早期の社会復帰につながることがある
・整容性(見た目)に優れ、乳房の形をできるだけ保ちながら治療を行える可能性がある

乳房温存術や乳房全切除術と乳房再建術を組み合わせると、整容性に優れた結果を得られる手術方法として期待されています。

ダビンチSP乳がん手術のメリット説明図 ※患者さんの状態によって異なります

患者さん一人ひとりに最適な治療方法をご提案します

患者に説明する喜島教授

一方で、ダビンチSPがすべての患者さんに適しているわけではありません。がんの大きさや位置、進行の程度、これまでの治療歴、体格などによって適応が異なります。また、安全性を最優先に考え、必要に応じて従来の手術方法を選択した方がよい場合もあります。
当院では、医師が十分な検査を行い、術後の生活の質や整容性の両立を目指し、患者さん一人ひとりの状態に合わせて最適な治療方法をご提案します。ダビンチSPによる乳がん手術について詳しくお知りになりたい方は、診察時にお気軽にご相談ください。

藤田医科大学病院が選ばれる理由

年間300件以上の手術実績

乳がん手術実績 (2021-2025)

 
 
 
 
 
 
2021
 
2022
 
2023
 
2024
 
2025

※上記件数は藤田医科大学病院で実施した乳がん手術(原発性乳癌)の合計

乳腺外科、先端ロボット・内視鏡手術学、形成外科の領域横断外科チームで対応

医師紹介

  • 乳腺外科 喜島祐子教授のプロフィール写真

    乳腺外科:喜島 祐子 教授

    【資格】日本乳癌学会乳腺指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本外科学会外科専門医、日本乳癌学会乳腺専門医
    【学位】医学博士(鹿児島大学)
    【所属・職位】2018年から藤田医科大学医学部 乳腺外科学 教授に就任(現職)
    【研究・実績】・KAKENはこちら・researchmapはこちら

  • 先端ロボット・内視鏡手術学 宇山一朗教授のプロフィール写真

    先端ロボット・内視鏡手術学:宇山 一朗 教授

    【資格】日本外科学会(専門医・指導医)、日本消化器外科学会(専門医・指導医がん外科治療認定医)、日本消化器病学会(専門医・指導医)、日本食道学会(認定医・専門医)、日本内視鏡外科学会技術認定取得者(消化器・一般外科領域)
    【学位】医学博士(慶応義塾大学)
    【所属・職位】2021年に藤田医科大学医学部 先端ロボット・内視鏡手術学 教授に就任(現職)
    【研究・実績】・KAKENはこちら・researchmapはこちら

  • 形成外科 井上義一准教授のプロフィール写真

    形成外科:井上 義一 准教授

    【資格】日本形成外科学会形成外科専門医、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師、日本頭蓋顎顔面外科学会専門医、日本美容外科学会専門医、日本形成外科小児形成外科分野指導医、日本形成外科学会領域指導医
    【学位】医学博士
    【所属・職位】2022年に藤田医科大学医学部 形成外科学 准教授に就任(現職)
    【研究・実績】・KAKENはこちら・researchmapはこちら

国内初!手術支援ロボット「ダビンチSP」による「ロボット支援乳頭温存乳房全切除術」を施行

ダビンチSPを使った乳がん手術と乳房再建の流れ

患者さんの状態に合わせて、乳がんの手術と乳房再建を行います。

藤田医科大学病院が目指す乳がん治療

藤田医科大学病院では、乳がんを確実に治療することに加え、乳房の形態や患者さんの生活の質(QOL)にも配慮した治療を推進しています。 ダビンチSPによるロボット支援乳頭温存乳房全切除術では、乳房の皮膚と乳頭・乳輪を温存しながら乳腺を切除し、乳房再建を組み合わせることで、治療と整容性の両立を目指します。

治療の流れ

01 STEP

診察・検査

針生検などによって乳がんの状態を確認し、がんの大きさや位置、乳頭・乳輪への広がりなどを詳しく調べます。

02 STEP

ダビンチSPによる手術の適応を判断

検査結果や乳房の状態、全身状態などを総合的に評価し、ダビンチSPによるロボット支援乳頭温存乳房全切除術が適しているかを判断します。

03 STEP

治療方法・乳房再建方法を決定

乳がんの治療方法について説明したうえで、乳房再建を行う場合は、患者さんの状態や希望を踏まえて「一次一期再建」または「一次二期再建」を検討します。

04 STEP

ダビンチSPによる乳がん手術

腋窩(わきの下)に設けた約4cmの切開部からダビンチSPを挿入し、乳頭・乳輪を温存しながら病変と乳腺を切除します。

 
乳房再建の方法
A

一次一期再建

乳がん手術と同時に乳房再建
※一次一期再建を予定している場合でも、 術中に皮膚の血流が悪いと判断された場合には、 一次二期再建へ変更することがあります。

05

SBIを挿入

医療用皮膚で被覆した シリコンブレストインプラント(SBI)を 大胸筋の表面に挿入します。

シリコンブレストインプラント(SBI)を挿入するイメージ
06

術後の経過観察

傷や乳房の状態などを確認しながら、 術後の経過を観察します。

乳房再建後の経過観察のイメージ
07

定期フォロー

再建した乳房の状態を確認しながら、定期的に診察を行います。

B

一次二期再建

2回の手術で乳房を再建
※自家組織による再建が可能な場合もあります。

05

TEを挿入

乳がん手術と同時に 組織拡張器(ティッシュ・エキスパンダー:TE)を 大胸筋の下に挿入します。

組織拡張器(TE)を挿入するイメージ
06

約6か月後にSBIへ交換

TEを徐々に拡張し乳房の形を整えた後、 約6か月後を目安にTEを取り出し、 SBIへ入れ替える手術を行います。

組織拡張器(TE)をシリコンブレストインプラント(SBI)へ交換するイメージ出展元:アッヴィ合同会社 アラガン・エステティックス
07

定期フォロー

再建した乳房の状態を確認しながら、定期的に診察を行います。

※上記はダビンチSPを使った乳がん手術と乳房再建の流れの一例です。

ダビンチSP乳がん手術・乳房再建:よくあるご質問

  • ダビンチSPによる乳がん手術とはどのような手術ですか?
    ダビンチSPは、1か所の小さな切開部からカメラと複数の手術器具を挿入して行う手術支援ロボットです。乳がん手術では乳房外側の皮膚を約4㎝切開するため、乳房に直接傷をつけずに手術を行えます。執刀医が高精細な3D画像を見ながらロボットを操作することで、繊細で精密な手術が可能になります。
  • ダビンチSPで手術すると傷跡は目立ちませんか?
    ダビンチSPでは、脇の下など目立ちにくい部位から手術を行うため、乳房に傷が残りにくいことが特徴です。ただし、傷の治り方には個人差があり、体質や手術内容によって傷跡の状態は異なります。診察時に医師が詳しくご説明します。
  • ダビンチSPはすべての乳がん患者さんが受けられますか?
    いいえ。ダビンチSPによる手術は、すべての患者さんに適応となるわけではありません。がんの大きさや位置、進行度、リンパ節への広がり、過去の手術歴や体格、喫煙歴などを総合的に評価し、安全性を最優先に適応を判断します。患者さん一人ひとりに最適な治療方法をご提案します。
  • ダビンチSPによる乳がん手術と同時に乳房再建はできますか?
    ダビンチSPによる乳がん手術では、同時に乳房再建(一次再建)を行います。同時再建を行うことにより、乳房の形をできるだけ保ちながら治療を進められることが期待されます。
  • 乳房再建にはどのような方法がありますか?
    乳房再建には、大きく分けて「インプラント(人工乳房)」を用いる方法と、ご自身のお腹や背中などの組織を使う「自家組織再建」があります。現在、インプラントによる再建を実施しています。
  • 自家組織再建を希望していますが、ダビンチSPによる一次一期再建はできますか?
     現在、対応できるよう準備を進めています。詳細は診察時に医師にご相談ください。
  • ダビンチSPによる乳がん手術の入院期間はどのくらいですか?
    入院期間は手術内容や術後の経過によって異なりますが、多くの場合は1~2週間程度が目安となります。乳房再建を同時に行う場合は、再建方法によって入院期間が長くなることがあります。詳しくは診察時にご説明します。
  • 手術後に腕は動かせますか?
    手術直後は痛みやつっぱり感から腕が動かしにくいことがあります。特にリンパ節の手術を行った場合は肩の動きが制限されることがありますが、適切なリハビリテーションを行うことで改善が期待できます。当院では術後の運動指導も行っています。
  • センチネルリンパ節生検も一緒に受けられますか?
    はい。病状によっては、乳がん手術と同時にセンチネルリンパ節生検を行います。センチネルリンパ節生検は、がんが最初に到達すると考えられるリンパ節を調べる検査で、不要なリンパ節郭清を避けられる可能性があります。
  • ダビンチSPによる乳がん手術は保険診療の対象ですか?
    現在(2026年9月時点)においては、乳がんに対するロボット支援手術は保険適用外(自費診療)となっています。詳しくは受診時に医師または医療スタッフへご確認ください。
  • インプラントは将来交換が必要ですか?
    状態によっては将来的に交換や追加の手術が必要となることがあります。定期的な診察を受け、異常がないか確認することが大切です。

お問い合わせ

外来患者さんへの詳しい情報は、「外来のご案内」をご確認ください。
(初診、再診、救急外来、セカンドオピニオン外来など)

外来のご案内

<監修医>乳腺外科 喜島 祐子 教授(日本乳癌学会乳腺指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本外科学会外科専門医、日本乳癌学会乳腺専門医)
<最終更新日>2026.9.9
<参考ガイドライン>日本乳癌学会