内分泌・代謝・糖尿病内科

病棟の場所 B棟7E病棟 外来の場所 フジタモール2階
Webサイト 内分泌・代謝・糖尿病内科Webサイト

診療内容

主な対象疾患

糖代謝異常

2型糖尿病、1型糖尿病、妊娠糖尿病、その他の糖尿病
 

内分泌疾患

甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍(悪性・良性含む)、副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症、FGF23関連低リン血症性骨軟化症(腫瘍性骨軟化症含む)、低ホスファターゼ症、原発性ならびに続発性骨粗鬆症、先端巨大症、クッシング病、プロラクチノーマ、下垂体前葉機能低下症、中枢性尿崩症、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、副腎不全、インスリノーマ、多発性内分泌腫瘍症

目標・基本理念・基本方針

目標

  1. 糖尿病など代謝性疾患患者さんに対して、多職種連携のもと、より良い医療を提供します。
  2. 専門性の高い内分泌疾患の診断と、最先端の治療技術を提供します。
 

基本理念

内分泌・代謝・糖尿病内科の視点から健康寿命の延伸と生活の質の向上に寄与します。
 

基本方針

高い技術と細やかな心遣いを患者さんに提供します。

診療科の特色

糖尿病をはじめとした生活習慣病では、糖尿病ケアサポートチームならびに骨粗鬆症リエゾンサービスチームを中心とした多職種連携によるチーム医療と院内外の診療科・医療機関と連携した総合力で医療の質を高めることを基本としています。また、内分泌疾患の診療では、高い専門性を活かして診断・治療を的確に行っています。さらに、1 型糖尿病患者さんに対する膵臓移植・膵島移植には、国内有数の施設として臓器移植科とともに積極的に取り組んでいます。

得意とする治療・高度な医療・特徴的な医療

糖尿病を始めとした生活習慣病、骨粗鬆症をはじめとした老化関連疾患に対して、チーム医療を駆使して専門職集団によるトータルヘルスケアを目指した医療を行っています。また、膵臓・膵島移植を中心に移植医療を推進しています。患者数が多く生活管理の支援が必要な糖尿病から難病指定の稀少な内分泌疾患まで、幅広い専門性をもって診療にあたっています。

診療実績(2023年度)

項目 患者数
糖尿病 5,143
間脳・下垂体疾患 422
甲状腺疾患 2,562
副甲状腺疾患・カルシウム代謝異常 1,481
副腎疾患 503
性腺疾患 112
脂質異常症 2,243
肥満 247
多腺性疾患・その他 228

1)糖尿病ケアサポートチームなどによるチーム医療の推進

多くの疾患の基礎疾患や併存疾患となる糖尿病の合併症予防、イベント発生・進展予防の為に、糖尿病フットケア外来、糖尿病透析予防指導について、当院でも糖尿病認定看護師が中心となってフットケア外来が設立され、多くの患者さんにご利用いただいています。また、透析予防指導は、糖尿病腎症に起因する末期腎不全を予防し、維持透析導入を防止するために、認定看護師、管理栄養士の協力の下、積極的に透析予防に取り組んでいます。糖尿病ケアサポートチーム実務者委員会にて症例検討とともに、月ごとのテーマを決め年間計画にもとづくチーム医療を推進しています。11月には世界糖尿病デーイベントを院内で開催しています。また日本糖尿病協会の活動にも積極的に関与しています。

2)移植患者支援

臓器移植法改正後、脳死ドナーからの移植が認められるようになり、1型糖尿病による末期腎不全患者に対する、膵腎同時移植の症例が増加してきました。当院は全国有数の膵臓移植施行施設であり、特に当科としては、1型糖尿病に対する膵臓移植・膵島移植・膵腎同時移植患者の登録ならびに移植後管理を中心に内科的立場より先進医療を支えています。

3)健康寿命延伸にむけたトータルヘルスケアの推進

超高齢社会のなかで、慢性疾患管理において、筋骨格系の健康にも配慮が必要となってきました。中でも骨粗鬆症性骨折は高齢女性の自立度低下の主要な原因の一つであり、また糖尿病など代謝性疾患により、病態が悪化することが明らかとなってきています。日本骨粗鬆症学会の推進する骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)に対応する、OLSチームによる新たな診療支援の枠組みを作成し、全国多施設共同研究「JOLS」の代表施設として全国に発信しています。