病棟の場所 | C棟8階 | 外来の場所 | 脳神経外科 |
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Webサイト | - |
センター内容
主な対象疾患
遷延性意識障害(交通事故によるもの)
センター紹介
独立行政法人自動車事故対策機構(以下NASVAという)では、自動車事故による脳損傷によって重度の意識障害を負った方(遷延性意識障害)を専門に治療・看護する療護施設(療護センター、委託病床)を国内に設置・運営しています。
当院の「意識障害回復センター」はNASVA委託病床の一つである「一貫症例研究型委託病床」として交通事故直後からリハビリまで連続して治療・研究を行う国内唯一の専門病床です。10床設置し、治療・研究等を進めています。
臨床研究を推し進め、遷延性意識障害者やご家族にしっかりと寄り添っていきます。
また病床に限りはございますが、交通事故被害者のみならず、そのほかの重度の後遺障害(遷延性意識障害)の患者さんも一箇所で治療できるセンターです。
センターの特徴
- 遷延性意識障害者への治療の取り組み
脳神経外科の遷延性意識障害への取り組みは古く、1980年代から取り組んでいます。上位頸髄レベルの硬膜外に弱い電流を流す脊髄後索電気刺激(DCS; Dorsal Column Stimulation)法をはじめとして、遷延性意識障害への積極的な治療を先駆的に開始し、長年にわたり取り組んできました。DCSに関しては、300例ほどの経験があり、国内外からも問い合わせがあります。 - チーム医療と切れ目のない看護の実践
超急性期から在宅の生活期まで切れ目のない看護を実践しています。また、急性期より看護師を含む多職種によるチーム(褥瘡予防チーム、摂食嚥下チーム、NSTチーム、排尿ケアチーム、認知症ケアチーム)を編成し、積極的な介入を行っています。 - 充実かつ先進的なリハビリテーションの提供
センターには専任の療法士を配置し、リハビリテーション科医、看護師、療法士が密に情報交換を行い連携し、きめ細かな治療を提供しています。嚥下機能改善に向けた積極的なアプローチ、積極的抗重力位姿勢による意識賦活、日常生活活動の練習、そして在宅復帰にむけては自助具の導入や、住宅改修案の策定なども行います。また、最新のリハビリテーション機器も活用して、最大限の意識賦活と生活機能の再建を図っています。
診療体制
高度救命救急センターをもち、一年間に約9000件の救急車を受け入れており、低侵襲画像診断・治療センターには世界最先端の検査機器を備えています。(CT、MRI、PET-CT)
※CTについては治療核医学などを除く通常診断用
また、脳神経外科専門医、リハビリテーション専門医、認定看護師など圧倒的な専門的人材を抱えています。これらのソフト、ハードの両面はNASVAの求める高い評価基準に適応しています。
※CTについては治療核医学などを除く通常診断用
また、脳神経外科専門医、リハビリテーション専門医、認定看護師など圧倒的な専門的人材を抱えています。これらのソフト、ハードの両面はNASVAの求める高い評価基準に適応しています。
高度な医療
DCSの臨床研究との融合
1980年代から30年にわたり行ってきた当院独自のDCS研究をよりシステマティックに行うことが可能となります。とくに、きめ細かな集学的治療の長期の観察が可能になること、脳計測装置等と組み合わせることで治療効果判定を個別に経過を追って行うことができ、テイラーメードな治療パラメータの選択につながると考えています。
実績
委託病床患者実績(2018-2023年度)
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 合計 | |
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入院患者数 | 7人 | 2人 | 5人 | 3人 | 4人 | 2人 | 23人 |
退院患者数 | 3人 | 2人 | 2人 | 3人 | 1人 | 6人 | 17人 |
(うち脱却) | (2) | (2) | (1) | (1) | (1) | (1) | (8) |
※改善して20点以下になることを「脱却」の目安とし、退院を勧奨します。
設備等
- 昇降式介護浴槽
- レール走行式免荷リフト