病棟の場所 | - | 外来の場所 | 低侵襲画像診断・治療センター(放射線棟) |
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部門内容
部門紹介
放射線部では、X線撮影やCT検査、SPECT・PET、MRIや超音波など、多種多様な画像診断と血管内治療(IVR)や放射線治療などを行っています。
私たちは高度な専門的知識と技術を駆使し最適な画像情報を提供しつつ、患者さんに寄り添う医療を目指しています。また安心・安全な検査を提供するため、被ばく管理、機器管理、医療安全等にも重点を置いた診療を実践しています。
目標・基本理念・基本方針
「 Fujita VISION 2030 」を実現する放射線部を構築する
- 安全で質の高い医療を提供する
- 患者満足度を向上させる
- タスクシフティングによる業務改善を遂行する
- 経営視点に立った業務の効率化を実現する
- 高い臨床力と研究力を持つ人材を育成する
- 働き甲斐のある職場を実現する
- 災害時の診療体制を強化する
基本理念
安全で客観性のある放射線診療を実践する
- 最適な画像情報を提供する
- 機器の管理と正確な操作を行う
- 患者さんへの被曝・侵襲を最少とするよう心がける
- 職種間の壁を越えたチーム医療を行う
CT検査の代表的な装置と検査・画像例
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0.5mm幅のX線検出器が320列並んでいるC T装置です。したがって16cm(0.5mm×320列)の範囲を1回転で撮影できます。
1回転の最大スピードは0.275秒ととても高速ですので、心臓や小児の検査など動いてしまう被写体でも動きが少なく撮影することができます。
また、同じ範囲を連続して撮影することにより、血流や関節の動きなどを、時間経過を追って撮影することができ、その画像を3D処理することにより4Dの映像を作成することができます。 -
検出器が従来装置では0.5mm幅でしたが、この装置では0.25mm幅の高密度な検出器を搭載することにより、より細かい外傷の部位や状態まで画像として描出できます。この特徴を生かし、治療に役立てることができます。
骨3D画像例
骨を立体的に表示することで外傷の部位や状態を素早く、分かりやすく確認することができます。
心臓血管(冠動脈CT検査)
動脈C T検査では心電図をつけて心臓の動きが少ないタイミングで撮影し、画像を作成します。冠動脈の走行や狭窄をみることができます。
CT - Angio
造影剤を使用することで様々な血管を立体的に表示することができます。
腹部領域では違うタイミングで撮影したデータを重ねて表示することで、手術のシミュレーションがしやすくなります。
大腸CT
内視鏡を挿入せずに大腸検査を行う新しい方法で、患者さんの負担が少ないことが特徴です。
CTで撮影した画像から仮想的に内視鏡で見ているような画像を作成し、粗大な大腸がんやポリープを見つけることができます。
脳血管CT
3D画像で表示することによって複雑な脳血管の異常を正確に調べることができます。
脳動脈瘤や脳腫瘍などの検索や手術のシミュレーションを行います。
MRI検査の代表的な装置と検査
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世界で初めてフルデジタル化を実現した装置です。 高い磁場の均一性を持ちながら1度に広範囲を撮像できます。
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世界に先駆けて人工知能(AI)を搭載した装置です。 CS(Compressed sensing)と呼ばれる高速撮像技術を搭載しており、従来よりも短い検査時間で高精細な画像を提供できます。
血管画像
MRIでは造影剤を使用しなくても血管を画像化することが可能です。(検査の目的によっては、造影剤を使用することもあります。)造影剤にアレルギーのある方や腎機能が低下している方でも、動脈瘤や血管の狭窄の診断をすることができます。
頭部検査
脳梗塞や脳腫瘍、脳転移などの診断に有用です。また、脳の萎縮度を調べることでアルツハイマー型認知症の早期診断を支援する撮像もあります。
脊椎検査
脊柱管狭窄症や腫瘍、骨転移などの診断に有用です。
腹部・骨盤検査
肝臓や膵臓、腎臓、子宮、卵巣、前立腺などが対象です。
心臓検査
MRIは動きの影響を非常に受けやすい検査ですが、心電図を併用することで心臓の動きが少ないタイミングで撮像することが可能です。心機能解析や心臓の形態、組織性状の評価をすることができます。また、造影剤を使用することで、心筋虚血の評価や、心筋梗塞の分布を調べることができます。
一般撮影検査の代表的な装置
X線透視検査の代表的な装置と検査
17×17インチのFPD(フラットパネルディテクタ)を搭載しており、「大視野・超高精細画像」の取得を可能とします。
高画質・低線量検査コンセプト“ octave SP ”を搭載し、従来より低被ばくでの検査が可能です。
また、装置は広い検査室に設置されており、多種多様な検査・治療ニーズに対応する事ができます。
消化管造影
バリウム等の造影剤と空気を使用し、胃や大腸の病変を調べます。
脊髄腔造影
脊髄腔に造影剤を注入し、神経組織の圧迫位置や程度を調べます。
整復
骨折・脱臼などによる骨の異常をもとの正常な状態に治します。
子宮卵管造影
子宮内に造影剤を注入し、子宮内腔の状態と卵管の通過性を調べます。
嚥下造影
バリウムを混ぜた飲み物や食べ物を実際に食べて頂き、飲み込みの過程や状態を調べます。
ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)
内視鏡を併用し、胆嚢や胆管、膵管の病変を調べます。病変によっては治療も行います。
シャントPTA(経皮的血管形成術)
シャント血管※に狭窄があると透析が困難になります。この場合、風船付きの細い管を用いて狭窄を治す(拡張する)ことで、透析が可能となります。
※シャント血管:血液透析を行うために作成した動脈と静脈をつないだ血管
TBLB(経気管支肺生検)
気管支鏡を併用し、直接観察が困難な肺の末梢病変の組織採取を行います。
ハイブリット手術室にて血管造影検査代表的な装置と検査
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血管撮影装置とC T装置が一体となった装置です。 検査室を移動しなくても、そのままCTと血管撮影を行うことができるため、経皮的な生検や、複雑な血管を選択しての治療を高精度で行うことが可能です。
冠動脈(心臓)領域
冠動脈の狭窄を診断します。 治療では、狭窄した血管をバルーンで膨らませたり、ステントと呼ばれる金属の筒を留置したりします。
脳血管・頸部血管領域
脳動脈瘤の治療では、コイルやステントを用いて動脈瘤を塞栓します。最近では、W E Bと呼ばれる袋状の塞栓デバイスも使用されるようになりました。
【頸動脈ステント留置術(CAS)】
脳につながる首の血管である頸動脈の狭窄を放置は、重篤な脳梗塞の原因になります。
頸動脈の狭窄した部分にステントを留置することで脳梗塞を防ぐ治療法です。
超音波検査の代表的な装置
核医学検査
代表的な装置と検査・画像例
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4台のSPECT装置(うち2台はSPECT/CT複合装置)で検査や治療評価を行います。 検査する部位や内容によって、装置を使い分けています。
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2台のPET/CT装置で検査を行っています。
骨シンチグラフィ
がんの骨転移、外傷等による微小骨折など、X線検査ではわかりにくい様々な骨の状態を詳しく調べることができる検査です。
脳血流シンチグラフィ
脳の血流を評価する検査です。多くの脳の病気は血流の異常を伴っており、これを検出することで診断を行います。
脳血管障害の病態評価、認知症や変性疾患の鑑別診断、てんかん焦点の検出などに有用です。
全身PET-CT
18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)と呼ばれる、ブドウ糖に似た放射性薬剤を使います。
ブドウ糖の取り込みの活発な細胞・臓器に取り込まれるのと同様に、もしブドウ糖の取り込みが活発な腫瘍があれば、それにも取り込まれます。
これを体外から検出して、腫瘍の検出や、臓器の診断を行います。
放射線治療の代表的な装置
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放射線ビームを腫瘍の形状に合わせて照射するための高精度成形装置「マイクロ マルチリーフコリメータ (MLC)」を用いて高精度な放射線治療に特化した装置です。また、最先端技術を駆使した高精度の患者位置決め技術(On-Board Imager、Cone Beam CT ExacTrac、Robotic 6D Couch)を用いて、IGRT画像誘導放射線治療を行い、病変部に対するピンポイントの治療を実施しています。
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次世代型の放射線治療装置として開発された汎用性の高いX線照射装置です。通常照射はもちろんのこと、定位放射線治療や強度変調放射線治療(IMRT)などを高精度かつ短時間に行うことができる放射線治療装置です。
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その他
密封小線源治療装置 ユーロメディック MultiSource
前立腺小線源治療計画装置 VariSeed