高度救命救急センター

病棟の場所 救命ICU、NCU、CCU、GICU、災害外傷センター 外来の場所 救急外来
Webサイト -

センター 内容

主な疾患

救命ICU

内因性疾患(重症肺炎、敗血症性ショック、急性肝不全、急性腎不全、甲状腺クリーゼ、低ナトリウム血症、新型コロナウイルス感染症、消化管穿孔術後等)、急性薬物中毒、多発外傷、広範囲熱傷など

NCU

未破裂脳動脈瘤、くも膜下出血、脳出血、脳動静脈奇形、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性塞栓症など)、一過性脳虚血発作、頚動脈狭窄症、もやもや病、硬膜動静脈瘻、海綿状血管腫など

CCU

冠動脈疾患(急性心筋梗塞、狭心症)、心不全、大動脈瘤、大動脈解離、不整脈、弁膜症性疾患など

GICU

各種感染症(肺炎、尿路感染症、胆嚢炎/胆管炎、軟部組織感染症、髄膜炎、脳炎)、急性膵炎、消化管出血、糖尿病緊急症、電解質異常、急性腎障害、外傷、急性薬物中毒など

災害外傷センター

多発外傷、急性薬物中毒、広範囲熱傷

センター紹介

当センターは、1次〜3次救急までどんな疾患も受け入れている救急外来(ER)、外来経由で入院される重症疾患管理を行う救命ICU(集中治療室)、脳血管疾患の治療を担うNCU(神経系疾患治療室)、循環器系疾患に特化したCCU(冠動脈疾患治療室)、複数の診療科にわたる重症疾患を担当するGICU(全身的疾患集中治療室)、外傷や中毒、熱傷を専門とする災害外傷センターで構成されます。

救命ICU

救命ICU では最新機器を駆使した臓器サポートに加え、綿密な各種モニタリングを分単位で行い最適な生体環境を維持することにより、大きな侵襲により破綻した体内バランスを回復させることに主眼を置いています。

NCU

開頭手術、脳血管内治療ともに専門医による24 時間体制で、脳卒中や重症頭部外傷を主とした神経救急疾患の集中治療を行っています。包括的脳卒中診療の地域拠点として、よりよい神経機能の回復を目指しています。

CCU

心筋梗塞や心不全、重症不整脈など、心臓病の重症かつ急性期の方を受け入れています。周辺の中核病院CCU ネットワークを構築し、患者搬送先の選定からCCU 収容までの時間短縮に向けた取り組みを続けています。

GICU(全身的疾患集中治療室)

 救命救急センターの役割とER 対応、ER からの受け入れ、複数の診療科領域にわたる急性期および手術前後を対象とした全身管理を行う病棟です。

災害外傷センター

 多発外傷・広範囲熱傷といった重症外傷を治療するための専門の病棟となります。複数の診療科領域にわたる患者さんの治療を、最新機器を用いて治療を施します。

ER(救急外来)

全ての救急患者さんの最初の診察を担当します。
研修医/ 指導医がチーム医療を行い、疾患の重症度、緊急治療の必要性を検討します。緊急治療が必要な場合は、迅速に専門医に連絡をとり、専門医による診察を要請します。

センターの特徴

  1. どんな重症患者も24時間365日受け入れる
    当院ERは年間1万台近くの救急車を受け入れています。重症疾患は時としてさまざまな背景や複数の疾患が複雑に絡み合っていますが、当センターでは地域のいのちをまもる拠り所・最後の砦としてそのような患者さんを決して断ることなく受け入れています。
  2. チーム医療で安全安心の医療を提供
    当センターには医師、看護師、検査技師、放射線技師、臨床工学技士、薬剤師、栄養師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカーなど、各分野に精通し訓練を受けたスペシャリスト達が診療にあたっています。お互い綿密なコミュニケーションをとりながら患者さんにとってのベストを提供します。
  3. 最新かつ最前線、そして研究も
    大学病院として常に世界の最新の知識・技術を取り入れて診療を行うだけでなく、患者さん一人ひとりに寄り添う医療を提供します。また大学病院として診療だけでなく教育・研究にも力を入れています。

診療体制

各ユニットごとに診療に精通した診療科が担当しています。
・救命ICU:救急総合内科
・NCU:脳卒中科
・CCU:循環器内科
・GICU:救急総合内科、救急科、その他各診療科
・災害外傷センター:救急科
それぞれがチームで診療にあたっており、日勤および夜勤者により24時間休むことなく診療が提供されます。

高度な医療

当センターでは重症患者さんを管理するために最新の高度な医療を提供しています。
重篤な呼吸不全に対して呼吸のサポートを行う人工呼吸器や電解質異常、酸塩基バランス異常の治療を行う血液浄化だけでなく、心肺機能を補助する人工心肺(体外循環)や大動脈バルーンパンピング、カテーテル手術、tPA治療、血管内治療など、重症疾患の治療に必要な装備と人員を常に配置しております。