病棟の場所 | 全病棟 | 外来の場所 | 全外来 |
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Webサイト | 看護部Webサイト |
部門内容
部門紹介
看護部方針である「人に優しく、患者さん中心の看護を実践します」に基づき、看護部職員一人ひとりが質の高い看護や医療が提供できる職場環境づくりを目指しています。看護部は病院組織の中で最も大きな組織であるが、それぞれが看護に対する思いを大切に、働きやすい職場づくりを目指して取り組みを進めています。
看護部方針
人に優しく 患者さん中心の看護を実践します
専門的知識、確かな判断・技術に基づいた安全・安心な看護を実践します
患者さんの権利を尊重し、心に寄り添った看護を実践します
ホスピタリティを大切にし、快適な療養環境を提供します
業務実績
採用状況と職員構成比
第1教育病院の使命の一つに、2020年度岡崎医療センター開院にむけて、開院時に質の高い看護提供のために適切な人員配置を行う必要がありました。岡崎医療センターへの補填分と第1教育病院の新採用者をふまえ、採用をすすめてきた結果、2020年度新採用者329名を迎え人員確保という大きな目標を達成した一方、看護師の経験年数別構成比は大きく変化することとなりました。この事態を予測し、2019年度より計画的に業務整理と教育体制整備に取り組みました。2021年度は200名の新採用者を迎え、併せて離職防止に取り組むことで、より高い実践力をもつ看護師の増加させることができました。
離職防止対策
①職場環境改善
・有給休暇取得と超過勤務状況の可視化
・クラウド型グループウェアサービスの活用による業務効率化
・勤務間インターバル確保のための労務管理の徹底
②多職種とのタスクシェア
看護部 :夜間急性期看護補助体制強化として、学生アルバイトの積極的な採用と業務委譲
(夜間払い出し薬剤の病棟への搬送、ER外来への配置、ベッドサイドケアへの同行)
(夜間払い出し薬剤の病棟への搬送、ER外来への配置、ベッドサイドケアへの同行)
帳票類回収及び配布の中央メッセンジャー化
検査部:救急及び集中治療部門への配置、検体採取と機器操作、ME機器管理
薬剤部:臨時処方薬剤の定期的な搬送の導入、転棟時の内服搬送業務の簡略化
救急及び集中治療部門への常時配置による点滴薬の調剤
入院患者の内服歴聴取、退院患者への処方の説明
人材育成
特定行為区分研修修了者の育成
2025年人口構成の大きな変化と医療提供体制の将来をみすえ、特定行為に関わる研修修了者の育成は喫緊の課題です。「治療」と「療養」の両面から患者を捉え、身体と心の状態の変化を予測しながら必要なケアを提供し、チーム医療の中心的な役割を果たせる特定看護師の養成を目的に、看護部では2019年度新たに特定区分研修を開講、特定行為研修を修了した看護師21名が現場で活躍しています。
【特定区分研修修了者 2019年度~】
対応可能な特定区分
区分モデル | 人数 |
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呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 10 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 10 |
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | 4 |
動脈血液ガス分析関連 | 10 |
栄養および水分管理に係る薬剤投与関連 | 19 |
栄養に係るカテーテル管理 | 4 |
感染に係る薬剤投与関連 | 4 |
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | 4 |
胸腔および腹腔ドレーン関連 | 4 |
術後疼痛管理関連 | 7 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 7 |
創傷管理関連 | 3 |
研修のべ修了者21名(全12区分対応)
認定看護管理者、専門・認定看護師の育成
認定看護管理者:3名
専門看護師:4名
認定看護師: 48名
専門看護師:4名
分野 | 人数 |
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急性・重症患者看護 | 2 |
慢性疾患看護 | 1 |
小児看護 | 1 |
分野 | 人数 | 分野 | 人数 |
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摂食・嚥下障害看護 | 7 | 透析看護 | 1 |
感染管理 | 5 | がん性疼痛看護 | 1 |
脳卒中リハビリテーション看護 | 4 | がん化学療法看護 | 3 |
皮膚・排泄ケア | 2 | がん放射線療法看護 | 1 |
新生児集中ケア | 2 | 緩和ケア | 3 |
小児救急看護 | 2 | 認知症看護 | 4 |
救急看護 | 3 | 慢性心不全看護 | 3 |
手術看護 | 1 | 乳がん看護 | 1 |
集中ケア | 3 | 糖尿病看護 | 2 |
業務関係
目標患者数達成向けた病棟管理
2020年度は新型コロナ感染症パンデミックによる影響と学びを活かし、2021年度は緻密な病床管理と目標設定を行いました。営業日と週末の増減を予測し、病棟看護管理者と診療科医師と連携を図りながら目標達成を目指しました。患者獲得ができる体制を整備することで、年間のべ患者数目標を大きく上回ることができました。
医療従事者として相応しい接遇の実践
患者サービスの質向上として、「藤田ならではの接遇」を実践することを目的に、学園一丸となりより良い接遇の実践に努めてきました。最も患者の生活に近い看護部職員の接遇は、マナーのレベルだけではなく、確かな医療を提供するための関係性構築に不可欠なスキルといわれています。医療従事者として知識や技術を身につけることはもちろん大切ですが、接遇力を高め、患者さんやその家族、同じ職場で働く同僚や多職種とのコミュニケーションを円滑にすることは、チーム力を高め患者満足度を向上させる要因です。
2021年度、看護部においては接遇強化の取り組みとして、各セクションで相応しい接遇を実践できる職員を選出して「接遇キャスト」と名付け、セクション単位での取り組みを行ってきました。3月からは職員同士の関係性(ES)が患者サービス(CS)につながることを目指し、多職種合同で行う挨拶運動が開始されました。「目配り・気配り・心配り」を意識し、2022年度に向けて、取り組みを進めていきます。
社会・地域貢献活動
多胎支援ネットワーク「Smile」
生殖補助医療の進歩により多胎妊娠の割合は増加し、多胎妊娠および育児に対する支援強化は急務の課題です。多胎家庭では単胎家庭と比較して虐待死の発生頻度が高い可能性が示され、多胎妊婦への支援が整備される一方、多胎育児支援体制が整備されている自治体は少ないといわれています。そこで、当院における 多胎育児支援プログラムを構築し、地域の多胎育児支援と協働した地域包括ケアシステムを整備しました。具体的には、妊娠期の支援、出産後の家庭訪問、定期的にwebで開催する多胎児家庭間の交流会、など母親の孤独感を回避し、地域の支援者との関係構築を支援してきました。2021年度は、58組の多胎児が誕生し、産後2回に渡り家庭訪問を行い、産後の体調が完全に戻る前の母体へのケアを含め、支援を行ってきました。また、9つの自治体との産後ケア受け入れ施設として登録し、6組の母児を受け入れて地域に戻るための支援と連携に取り組みました。今年で2年目を迎えた多胎支援ネットワーク「Smile」では、多胎育児中・出産前、そして多胎育児経験者や保育士を招き、様々なスタイルのコミュニケーションの場として年間5回の交流会を開催しました。
がん看護セミナー
毎年、がん看護に関連する認定看護師(がん薬物療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師、乳がん看護認定看護師、放射線看護認定看護師)を講師として、院内および院外の看護師に対して、がん看護の質向上と発展を目的としたセミナーを開催しています。がん診療連携拠点病院(高度型)としての役割を果たし、地域のがん医療水準の均てん化に貢献しています。