看護部

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部門内容

部門紹介

看護部は病院組織の中で最も大きな組織ですが、一人ひとりの看護に対する思いを大切に、働きやすい職場づくりを目指して取り組みを進めてきました。看護部方針である「人に優しく、患者さん中心の看護を実践します」に基づき、看護部職員一人ひとりが質の高い医療にふさわしい看護が提供できる職場環境づくりを目指しています。
 

看護部方針

人に優しく 患者さん中心の看護を実践します

<方針>
人に優しく、患者さん中心の看護を実践します。
<行動指針>
専門的知識、確かな判断・技術に基づいた安全・安心な看護を実践します。
患者さんの権利を尊重し、心に寄り添った看護を実践します。
ホスピタリティを大切にし、快適な療養環境を提供します。

2025年度業務実績

採用状況と職員構成比

 特定機能病院としての質の高い看護サービスの提供に必要な看護職員数について、院内の様々な実績データや厚生労働省等の全国データをもとに試算し、計画的に採用を進めてきました。
2025年度は252名、2026年度は203名の新採用者を迎えたことに加えて、全国平均よりも低い退職率を維持することによって看護職員数は経年的に漸増し、2026年度は1,752名の看護職員で構成される看護提供体制を整備することができました。

離職防止対策

①職場環境改善
  ・勤務間インターバル確保、有給休暇取得と超過勤務状況の可視化
  ・日本看護協会の夜勤・交代制勤務に関するガイドラインに準拠した勤務の継続に加え、毎月4連休の確実な取得、全国に先駆けた「頻繁な昼夜遷移が生じない交代制勤務」の実現
・シビリンクシステムを活用した根拠に基づいた職場環境改善
・生成AI、ロボット等による効率化の推進
②多職種とのタスクシェア
   看護部 :学生アルバイトの積極的な活用と業務委譲
       メッセンジャー業務の中央化推進と業務拡大
   薬剤部:救急及び集中治療部門への薬剤師常時配置による点滴薬の調剤
               入院患者の内服歴聴取、退院患者への処方の説明
               未使用の薬剤処理入力や退院処方の一部入力
 事務部:外来における医師事務者の配置(入力業務のタスクシフト)
     外来患者の電話対応の削減(交換台・予約変更センター職員による対応フローの導入)
 検査部:救急及び集中治療部門への臨床検査技師の配置、検体採取と機器操作

人材育成

特定行為区分研修修了者の育成

 2026年人口構成は大きく変化し、医療提供体制も新たな局面を迎えようとしています。特定行為に関わる研修修了者の育成は、当院看護部にとって喫緊の課題となっています。
当院看護部では、2019年度より新たに特定区分研修を開講しました。本研修は、患者を「治療」と「療養」の両面から捉え、身体と心の状態の変化を予測しながら必要なケアを提供し、チーム医療の中心的な役割を担うことのできる特定看護師の育成を目的としています。e-ラーニング、集合教育、OSCE(客観的臨床能力試験)、臨床実習を経て研修を修了した看護師は、2020年度より特定看護師として活動を開始しました。
また2020年度には、術中麻酔管理モデルの研修を新たに開講し、あらゆる分野で活躍できる人材の育成にも取り組んでいます。
特定行為を実施できる看護師の育成に向けて特定行為区分別研修のカリキュラムを整備し、看護職としての社会的責任と役割を自覚するとともに、新たな臨床看護の発展に寄与できる看護師の育成を目指しています。
さらに2025年度からは、ラダー教育に特定行為に関する科目を組み入れ、看護師一人ひとりのキャリア開発を支援するとともに、看護部全体のスキルアップを図ってまいります。

【特定区分研修修了者 2019年度~】

当院では2019年度より特定行為区分別研修を開講し、特定行為に対応できる看護師の育成に力を入れてきました。2026年4月1日時点で、129名が「特定看護師」として各部署で活躍しており、医療チームの中核的存在となっています。

対応可能な特定区分
区分モデル 人数
外科術後病棟管理領域 27
救急・集中領域  6
救急領域  17
急性期病棟・外科病棟モデル  2
感染症管理モデル 14
透析管理モデル   2
術中麻酔管理領域 6
集中治療領域 6
クリティカルモデル    3
慢性期病棟・創傷管理モデル 24
透析管理モデル 1
基本モデル 21

 

認定看護管理者、専門・認定看護師の育成

2026年4月1日時点で、2名の専門看護師、37名の認定看護師が在籍しています。
 
専門看護師 
分野 人数
急性・重症患者看護 2

認定看護師
分野 人数 分野 人数
摂食嚥下障害看護 4 皮膚・排泄ケア 3
感染管理  6 新生児集中ケア 2
小児救急看護 1 救急看護 2
クリティカルケア 3 集中ケア 2
透析看護  1 がん化学療法看護  3
がん放射線療法看護 1 緩和ケア 2
認知症看護 3 慢性心不全看護 1
乳がん看護 1 糖尿病看護 1
精神看護(日精看) 1    

業務関係

目標患者数達成向けた病棟管理

病床管理は、病院経営に直結する看護部の重要な業務のひとつです。看護部では緊急入院に、より迅速に対応するため、2023年度よりベッドコントローラーを2名体制にしました。これにより主病棟だけでは確保できない予約入院患者や、緊急入院患者のベッドをコントロールすることができました。さらに患者を待たせることがなくなりました。2025年度は、目標延患者数1,349名に対し、1357名と目標を上回り、かつ98.6%という高い稼働率維持することができました。

医療従事者として相応しい接遇の実践

患者サービスの質向上として、「藤田ならではの接遇」を実践することを目的に、学園一丸となりより良い接遇の実践に努めています。最も患者の生活に近い看護部職員の接遇は、マナーのレベルだけではなく、確かな医療を提供するための関係性構築に不可欠なスキルといわれています。医療従事者として接遇力を高め、患者さんやその家族、同じ職場で働く同僚や多職種とのコミュニケーションを円滑にすることは、チーム力を高め患者満足度を向上させる一因となります。患者を中心に考えた行動が実践できる職員の育成として、多職種合同挨拶運動など、あらゆるアプローチを通して積極的に「藤田ならではの接遇」を実践しています。

社会・地域貢献活動

地域医療連携推進法人尾三会を通した活動 

2017年4月地域医療連携推進法人制度の施行に伴い、大学病院がリードして設立した全国最大規模の地域医療連携推進法人「尾三会」が設立されました。2023~2024年度は、参加32施設の看護管理者を中心とした主体的な活動に取り組んでおり、今までに看護情報提供書の共通化や、看護実践に関する情報を地域全体で共有する取り組みを行ったほか、双方の空床情報や転院受け入れのための要件を可視化し、スムーズな転院調整にむけて活動を進めてきました。2025年度は参加36施設にまで増え、在籍出向制度を利用して、2025年度は7病院・施設に計10名の看護師を派遣し、地域連携強化と看護の質向上に寄与しています。
 

がん看護セミナー

がん診療連携拠点病院の使命として地域におけるがん看護の質向上へ貢献するため、当院のがん関連認定看護師(がん化学療法看護、緩和ケア、乳がん看護、がん放射線療法看護)が中心となり、毎年「がん看護セミナー」を企画・開催しています。
2025年度は、「AYA世代の特徴とACP(人生会議)の考え方を学び、患者の『想い』と『暮らし』に寄り添う看護の実践」をテーマに掲げ開催しました。当日は近隣の看護職を含め100名を超える方々にご参加いただき、活発な学びの場となりました。
これからも、がん診療連携拠点病院としての役割を果たし、地域におけるがん医療水準の均てん化に貢献できるよう、本セミナーをはじめとする教育的支援を継続してまいります。