がんゲノム診療科

病棟の場所 - 外来の場所 A棟1階39番
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診療内容

主な対象疾患

固形がん全般(がんゲノム解析)・遺伝性腫瘍

がんとは「細胞の中にある設計図(遺伝子と言います)に変化が起きて、正常な細胞から顔かたちが変わった細胞になる」病気です。その遺伝子の変化は患者さんお一人ごとに異なります。そこでがんに関係する遺伝子を一度に多く調べ、患者さんの治療や診断に役立てる医療を「がんゲノム医療」と言い、その検査を「がん遺伝子パネル検査」と呼びます。現在保険診療下で実施できる検査(がん遺伝子パネル検査)は以下の通りです。

  NCCオンコパネル FoundationOne
CDx(ファンデーションワン)
GenMineTOP
(ジェンマイントップ)
FoundationOne
Liquid※(ファンデーションワン・リキッド)
Guardant360
CDx※(ガーダント)
調べる
遺伝子数
DNA124 DNA324 DNA737
RNA455
DNA324 DNA74
検体 がん組織+
末梢血
がん組織 がん組織+
末梢血
末梢血 末梢血
外来費用 初診料
検査費用 56,000点(医療費自己負担が3割の場合168,000円)
※組織標本がない(少量)、あるいは経年劣化が懸念される場合に限り、血液で実施できる検査です。

保険適用の対象となる方の主な条件

  • 標準治療が確立されていない固形がんの方
  • 標準治療が終了となった(終了が見込まれる場合を含む)固形がんの方
  • 他にも医学的な判断が必要な条件があり、ご自身が対象に該当するかは主治医にご確認ください。

目標・基本理念・基本方針

目標

  1. 病を癒すだけではなく、お一人おひとりの価値観に寄り添った最善の医療を提供すること。
  2. 発端者だけでなく血縁者に対して適切な遺伝診療を提供すること。

基本理念

  1. がんの分子機構の解明を通して、患者さん個々の病態に基づいた治療を提案すること。
  2. がんゲノム、遺伝医学の研究を通して社会に貢献すること。

基本方針

がんゲノム指定医療機関として最先端のがんゲノム医療を提供いたします。また積極的に地域の患者さんの受け入れをさせていただきます。

診療科の特色

私たちはがんの分子生物学・遺伝学の研究者であり、かつ経験豊富な臨床医です。がんのゲノム情報を精密かつ詳細に読み解き、それに即した治療を提案することを得意としています。遺伝性腫瘍に関しては、高いカウンセリング技術を有した専門家が患者さんのみならず血縁者の方にも向き合います。また大学病院のメリットである基礎研究者、病理部、臨床各科と垣根低く連携できることも当科の強みです。

診療実績(2023年度)

 
項目 件数
がん遺伝子パネル検査 152