医療の質管理室の紹介
医療の質管理室は、病院全体で安全で質の高い患者さん主体の医療を提供するために、多職種で検討する体制を構築し、様々な部署・部門の改善活動を支援しています。
目標理念
患者さん中心の医療の質向上のため、病院機能の新たな構築、継続的なモニタリングと改善活動を全病院に展開しています。そして、臨床・教育・研究・マネジメントの4側面から支援を具体化し実施することを目標としています。
QI指標を利用した改善活動
QI活動表彰
2020年度は院内で142指標のテーマが選定されました。活動手法の一助となるよう、e-learningコンテンツを5編作成しました。問題解決QCストーリーに沿って、各部署・部門が改善活動を行い、年度末に感染症科、放射線品質管理室、薬剤部の活動を優秀であるとして表彰しました。
プロジェクト活動
感染対策室とともに院内全体の手指衛生実施のタイミングを明確化し、測定可能な評価表を作成、パイロット調査では以前54%程度であった遵守率が95%まで上昇しました。外来3密ワーキングを時勢に合わせ開催し、予約可能最大人数を設定しポスターを掲載し、また外来採血開始時間の変更による渋滞の解消(図1)などにより、患者サービスの質向上に努めました。
(図1)
倫理コンサルテーション活動
2020年度は113件の相談がありました(図2)。医師からの相談が約7割であり、終末期医療の在り方、患者対応等様々な相談に対応しました。9割の相談に即日対応できています。
(図2)
文書管理システム
2021年3月末、電子文書管理システムe-valueが稼働し13,402文書を収納した。引き続きマニュアル整備や運用の検討が必要です。
研究活動
資格者一覧
資格取得者 | 人数 |
---|---|
医療安全管理者 | 3名 |
クオリティマネジャ |
2名 |
社会・地域貢献活動
・日本救急医学会総会2020 専門医共通講習1医療安全「Quality Improvementを救急医療に」 安田あゆ子
・医療マネジメント学会2020 Patient journeyを可視化する外来受診調査報告 安田あゆ子
・日本臨床倫理学会 2020 Narrativeを起点として倫理コンサルテーションの在り方を考える 宮下照美
・医療マネジメント学会2020 病院情報システムを用いた医療の質改善のためのインディケータ算出中央化の取り組み 山上潤一