医療の質管理室

医療の質管理室の紹介

医療の質管理室は、病院全体で安全で質の高い患者さん中心の医療を提供するために、多職種で検討する体制を構築し、様々な部署や部門の改善活動を支援しています。

目標理念

患者さん中心の医療の質向上のため、病院機能の新たな構築、継続的なモニタリングと改善活動を全病院に展開しています。そして、臨床・教育・研究・マネジメントの4側面から支援を具体化し実施することを目標としています。

Quality Improvement指標を用いた改善活動

2024年度は院内で129指標のテーマが選定されました。問題解決QCストーリーに沿って、各部署・部門が改善活動に取り組んでいます。年度末に、優秀演題の表彰を行いました。
最優秀賞 食養部 テーマ「食材やメニュー変更に関わる部内の連絡方法を標準化」、
優秀賞 放射線看護 テーマ「バイタルサイン共有タイミング評価の実施率向上(ERCPにおける患者急変リスクの軽減)」、
優秀賞 麻酔・侵襲制御医学、ICU病棟 テーマ「Ventilator-associated event(VAE)の発症を予防する取り組み」

プロジェクト活動

転倒予防ワーキング
患者の活動性を制限せずに病院内での転倒を可能な限り予防することを目的に、医師・看護師・リハビリ療法士・薬剤師・施設部・医療の質管理室・安全管理室などの多職種により構成されたメンバーで取り組んでいます。
(主な活動内容)
・事例の分析、対策
・予防手順・ルールの策定、見直し
・患者・家族教育ツールの作成と普及
・職員教育の実施

倫理コンサルテーション活動

資格者一覧

資格取得者 人数
医療安全管理者 3名

クオリティマネージャ

2名
急性・重症患者看護専門看護師 1名
上級倫理認定士 2名
臨床倫理認定士 1名

社会・地域貢献活動

・山上 潤一、宮下 照美、伊東昌広:クリティカルパス適用の有無とインシデント発生率の違い 第26回日本医療マネジメント学会学術総会(2024.6)
・宮下 照美、山上 潤一、伊東昌広:Failure Mode and Effects Analysis手法を取り入れた生体情報モニタ業務の標準化 第26回日本医療マネジメント学会学術総会(2024.6)
・宮下照美、山上潤一、進藤竜太、小池大助、伊東昌広、林和弥、山下千鶴、橋本直純:医療の質手法を用いた外部評価受審のマネジメントシステムの構築 第19回医療の質・安全学会学術集会(2024.11)
・山上潤一、宮下照美、進藤竜太、小池大助、伊東昌広:医療の質改善活動活における組織的サポートとテーマ設定適正化の取り組み 第19回医療の質・安全学会学術集会(2024.11)
・進藤竜太、山上潤一、宮下照美、小池大輔、伊東昌広:当院におけるプロセスフローチャート院内標準化に向けた取り組み 第11回日本医療安全学会学術総会(2025.3)
・山上 潤一:医療データを活用した医療の質改善活動の取り組み, 月刊新医療 51巻9号 (2024.8)
・山上 潤一:インシデント発生数と重症度、医療・看護必要度の関係性の検討—医療事故防止の為のモニタリング指標としての活用—,せいれい看護学会誌 第15巻第2号(2025.3)